“アイドルとメタルの融合”をテーマに結成されたメタル・ダンス・ユニット、
BABYMETALが〈SUMMER SONIC 2013〉へ出演。10日(土)は幕張メッセ、11日(日)は舞洲・特設会場と、2ステージを熱く盛り上げました。
10日(土)の幕張メッセ会場では、前年の「SIDE-SHOW」から「RAINBOW STAGE」へとステップアップを果たしたBABYMETAL。会場はサウンドチェックの段階で既に興奮の渦! 「メタルは正義、そしてカワイイも正義」というキツネ様のお告げを受け、“神バンド”のメンバーに続き、ゆっくりとステージ中央へと歩みを進めるBABYMETALの3人。纏っていたタオルを振り払ったのを合図に、1曲目「BABYMETAL DEATH」がスタート。
立ち昇るスモーク、性急に瞬くライティング、そして3人の凛とした立ち姿に、フロアは拳を突き上げ、水を振り撒きながら応える。続く最新シングル「メギツネ」は、歌曲「さくらさくら」を引用したブレイクダウン・パートのフレーズからスタート。間奏でSU-METALは狐の面を顔の前にかざし、まるで能役者のように立ち尽くす。そして、間奏が終わる直前に面を外すと、そこにはこれまでに見たことがないようなキリッとした流し目と妖艶な色気を漂わせるSU-METALの顔が現れるという、思わず息を呑むような一幕も!
インダストリアルなメタル・ナンバー「Catch me if you can」では、ステージの広さを使った、キレのある“かくれんぼ”を模したダンスを展開。YUIMETALとMOAMETALのキュートなダンスに反応するかのように、フロアには大きなモッシュサークルが広がり、オーディエンスの興奮はさらに高まっていく。そして、BABYMETALの一番ポップな曲であり、彼女たちのインディーズ・デビュー曲でもある「ド・キ・ド・キ☆モーニング」へ。刺すような鋭い視線を投げかけたかと思えば、次の瞬間には弾けるような笑顔を見せる、圧倒的な歌唱力に加え、これまで以上に豊かなSU-METALの表現力が印象的。
「1年前、サマソニの小さなステージに初出場し、その時に観たレインボーステージがとても大きく思えた。今年は遂にそのステージに自分達が立つ」というストーリー・ムービーをはさみ、YUIMETALとMOAMETAL の2人がお立ち台に立ってCO2を撒き散らした「ヘドバンギャー!!」、巨大な“ウォール・オブ・デス”が発生した「イジメ、ダメ、ゼッタイ」、MCなしで駆け抜ける、決して変わることのないストイックなアティテュードに、その場にいた全てのオーディエンスが満足気な表情でステージへ向けて拍手をおくっていました。
そして11日(日)、大阪会場「FLOWER STAGE」へと姿を現したBABYMETAL。「いよいよメタルレジタンスの幕開けだ」というナレーションから「BABYMETAL DEATH」へ。早々に発生したサークルピットによって砂ぼこりが巻き上がると、オーディエンスで埋まった会場からキツネサインが突き上げられる中、最新シングル「メギツネ」へ。メタルと和のメロディの融合したこの曲では、異様なお祭りムードが発生。「ソレソレソレソレ!」という掛け声に合わせて阿波踊りのようにヒラヒラと手が舞い踊る。その盛り上がりのまま「Catch me if you can」。小さな体から総力を振り絞るように、YUIMETALとMOAMETALが「オイ! オイ!」と扇動する姿に場内の興奮度はさらに上昇!
続く「いいね!」では「セイ・ホー! サマソニ!!」のコール&レスポンスを巻き起こし、雷鳴響くSEと神バンドのギター・ソロが入り混じりながら「ヘドバンギャー!!」へと雪崩れ込む。ブレイク・パートではYUIMETALとMOAMETALからCO2ボンベ攻撃が行なわれる中、ワンフレーズも緩めることなく歌い上げるSU-METALの凛々しい姿! そして最後のナンバー「イジメ、ダメ、ゼッタイ」では、前日の東京に続く、壮絶なウォール・オブ・デス。アイドル界、そしてメタル界の異端児であるBABYMETALがオーディエンスと一体化、巨大なジャンルの壁を超えて、興奮と感動を生み出した歴史的な瞬間となりました!
なお、BABYMETALは、きたる12月21日(土)に幕張メッセイベントホールで初のアリーナ・ワンマン・ライヴ〈LEGEND“1997”SU-METAL聖誕祭〉を開催。こちらもお楽しみに。(Photo by Taku Fujii)