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ブルース・スプリングスティーン、5月14日英マンチェスター公演の音源を収録するEPを緊急配信

ブルース・スプリングスティーン   2025/05/22 13:31掲載
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ブルース・スプリングスティーン、5月14日英マンチェスター公演の音源を収録するEPを緊急配信
 5月14日の英・マンチェスター Co-op Live公演から2025年のツアーをスタートさせたブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンド(Bruce Springsteen and the E Street Band)が、その初日のライヴ音源を収録するEP『Land of Hope and Dreams EP』を5月20日に発表しました。この公演のMCで、スプリングスティーンはアメリカの現状について語り、「アメリカは腐敗した無能な政権の手中にある」と現政権を批判。トランプ米大統領は自身のSNSで反論しています。

 EPには「Land of Hope and Dreams」「Long Walk Home」「My City of Ruins」、ボブ・ディランの「Chimes of Freedom(自由の鐘)」のカヴァーと、アメリカの現状について語った2つのMCを収録。MCでは以下のように語っています。

「こんばんは! またイギリスに、マンチェスターに来られて嬉しいよ。希望と夢の国へようこそ。無敵のEストリート・バンドは、危険な時代におけるアート、音楽、ロックンロールという正義の力を訴えるために今夜ここにやってきた。俺の愛するふるさとアメリカ。250年間希望と自由の光であり続け、俺が曲に書いてきたアメリカは、今や腐敗した無能な裏切りの政権の手中に入ってしまっている。今夜は、民主主義を、そして俺たちのアメリカ人としての最高の経験を信じているみんなに、一緒に立ち上がってほしいんだ。権威主義に抗う声を上げ、自由を轟かせよう」(「Land of Hope and Dreams」イントロダクション)

「さて、今世の中は非常に異様で、奇妙で、危険なことになっている。アメリカでは言論の自由という権利を行使して意義の声を上げたものたちが迫害されている。そんなことが今起こっているんだ。アメリカでは、この上ない金持ちたちが世界で最も貧しい子供たちを見殺しにしている。そんなことが今起こっているんだ。俺の国では、やつらが誠実なアメリカ人労働者を痛めつけるというサディスティックな享楽にふけっている。やつらは正しく多元的な社会を導いてきた歴史的な公民権法を逆行させ、素晴らしい同盟国たちを捨て、自由のために闘う者たちと対抗して独裁者たちの側に立っている。やつらは自分たちのイデオロギーの要求に屈しないアメリカの大学への資金援助を打ち切ろうとしている。やつらはアメリカのストリートから住民を排除し、しかも、適正な法の手続きもなく、彼らを外国の拘置所や監獄へ追いやっている。そんなことが今起こっているんだ。俺たちが選出した代表たちの大多数は、ふさわしくない大統領と、ならず者政府の暴挙からアメリカ人を守ることに失敗してしまっている。やつらはアメリカ人であることの深みなどに興味もなければ見当もついていない。俺が50年間みなさんに歌って来たアメリカは本物であり、欠点があるにせよ、素晴らしい人々のいる素晴らしい国だ。だから俺たちはこの時期を乗り切っていくだろう。そう、俺には希望がある。それは偉大なアメリカ人作家のジェームズ・ボールドウィンが言っていた真実を信じているからだ。彼はこう言っていた。『この世には望ましいほど多くの思いやりは存在しない。だが、十分な量はある』。みんなで祈ろう」(「My City of Ruins」イントロダクション)。

 スプリングスティーンは7月はじめまで続く、英国 / ヨーロッパでのツアーを開催中です。





ソニーミュージック
www.sonymusic.co.jp/artist/BruceSpringsteen
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