ウィルコ、デヴェンドラ・バンハート、ホースガールを手がける人気プロデューサーでもある、シンガー・ソングライターのケイト・ル・ボン（Cate Le Bon）が、新作『ミケランジェロ・ダイイング』を9月26日（金）に発表します。このアルバムから、「Heaven Is No Feeling」に続く2ndシングル「Is It Worth It（Happy Birthday）?」が公開されました。

　「Is It Worth It（Happy Birthday）?」は、アルバムの中核を成す楽曲で、ル・ボンは愛の普遍性と不可知性を力強く描き出しています。「あなたのお母さんのことを考えた／私が彼女を愛していたことを彼女が知っていたらいいのに」という告白が、胸に深く突き刺さる楽曲です。

　純粋な感情に導かれて生まれたル・ボンの通算7枚目のアルバム『ミケランジェロ・ダイイング』は、彼女が作ろうとしていたアルバムの本質を覆すものとなりました。全身を蝕む心痛の産物であるこの作品は、愛についてのアルバムを書くことへの抵抗を彼女の感情が凌駕し、ある種の悪魔祓いへと変貌を遂げたものです。そこから浮かび上がるのは、癒える前の傷を写真に収めようとする、美しく虹彩に富んだ試みです。しかし、その過程で、傷を掻きむしることにもなりました。