怒髪天の東京でのワンマン・ライヴが10月12日、13日、15日の3日間にわたって行なわれました。今回のワンマン・ライヴは<Neo-JAPANESE STANDARD>と銘打って3日間とも会場を変え、会場ごとの雰囲気に合わせたコンセプトでステージが繰り広げられました。
初日は新宿LOFT。<歌舞伎町 “NOT DEAD” ギグ>というタイトルが付けられたこの日のライヴでは、数々の日本のロック・バンドを輩出してきた“ロックの殿堂”ともいえるこの場所にゆかりのあるスターリン、A&B、BOOWYのカヴァーを披露し会場を沸かせてくれました。怒髪天の中でもスピード感のあるナンバーをたたみかけるように投下し、最後は
増子(vo)もフロアにダイブし、会場全体汗まみれの熱狂のライヴとなりました。
<トーキョー“HAYARI-UTA”>というタイトルが付けられた2日目の九段会館では、昭和初期に流行した帝冠様式で重厚な風格ある佇まいをもつ会場の雰囲気に合わせて“昭和の流行歌”をテーマに、奥野真哉(key)をゲストに迎え、怒髪天の楽曲の中でも歌謡テイストの強いものを中心に選曲。そしてこの日も昭和の名曲、
世良公則&ツイスト「あんたのバラード」、
西城秀樹「ヤングマン」、
沢田研二「時の過ぎゆくままに」を完璧にカヴァー。「ヤングマン」では「若くなくてもやりたいこと何でもやればいい」と歌詞を変え、会場全体もYMCAの振り付けで盛り上がり、まるでアイドルのコンサートのような光景が見られました。そしてこの日は11月24日発売のクリスマス・シングル
「Merry X’mas Mr.Lonelyman」を「クリスマスプレゼントにブランドのバッグだって!? ふざけるな!! 世の中にはいろんなクリスマス・ソングがあるけど俺たちのは“アンチ・クリスマスソング”だ!!」と言って東京ライヴで初めて披露しました。
そして最終日の会場は元グランドキャバレーだった東京キネマ倶楽部。タイトルも<キャバレー“SHO-WA”>と付けられ、昭和レトロ感溢れるゴージャスな空間を意識してゲストに勝手にしやがれのホーンセクションを迎えてジャジーでスィングなセッションが繰り広げられました。怒髪天の楽曲もジャジーなアレンジで披露され、レトロな会場の雰囲気とも相まって、オーディエンスも心地よく酔いしれていました。この日のアンコールでは日本の名女優・
梶芽衣子が登場し「唐獅子牡丹」を披露。そのクールな美貌と歌声で会場全体を魅了! “昭和”をキーワードにした今回の東京3daysは、バンドとしての新機軸を打ち出したスペシャルな3日間となりました。