上原 徹が歌う「生きるものの歌」のミュージック・ビデオのショート・ヴァージョンがYouTubeにて公開されています。
中村八大の穏やかで繊細かつ力強いメロディに乗せて、
永 六輔の生死観が綴られていく「生きるものの歌」。今回この歌を歌おうと思った上原の気持ちの背景には、最愛の妻や、親しい友人との死別という体験がありました。人として生きながら、やがては必ず問われる生死の問題は、誰もがさけては通れない人生の大きなテーマ。上原は、この作品の歌唱を通じて、人生を、愛を、死を、そしてそれでも生きていくということを見つめており、聴く者の心にも、そんな命題が見え隠れしてくる……人生の深みを感じさせる楽曲です。
作詞を永 六輔、作曲・編曲を中村八大という、“六・八ソング”の名曲「生きるものの歌」は、1974年に永 六輔自身の歌唱により発表されました。その後、NHK番組の挿入歌として使用されるなど多くのファンに愛され、
加山雄三、
デューク・エイセス、
さだまさしほか多くの歌手に歌い継がれています。
また、今回新たに制作した「生きるものの歌」のMVの主人公である“TON”は、上原と親交が深かった漫画家・
さくらももこから生前に贈られた、上原をモチーフとしたキャラクターです。このキャラクターを主人公に全編アニメでつくられたMVのストーリーは、2018年に亡くなった上原の妻との実話を元に、その愛、そして生死の物語が綴られています。なお、本アニメーションMVは株式会社さくらプロダクションの協力を得て株式会社ライトエアーが制作しています。