稀代の編曲家・
船山基紀の軌跡をまとめた、72曲を収録した4枚組にも及ぶ『船山基紀 サウンド・ストーリー 時代のイントロダクション』が、12月16日(水)にリリース。発売に先駆けて、作品に付属する解説本の内容が新たに発表されています。
1974年よりフリーの作編曲家として本格的に活動を開始、
中島みゆき「アザミ嬢のララバイ」でデビューした船山基紀。1977年には
沢田研二「勝手にしやがれ」で日本レコード大賞を受賞、
五輪真弓「恋人よ」、
渡辺真知子「迷い道」などニュー・ミュージックを代表する作品を担当。1982年に米ロサンゼルスに活動の拠点を移した際にデジタル・シンセサイザー「Fairlight CMI」に出会い衝撃を受け、帰国後はシンセサイザーを取り入れた新しい楽曲制作のスタイルで
C-C-B、
Wink、
中山美穂、
小泉今日子、
松本伊代、
森川由加里など80年代アイドル全盛期の礎を築きました。特に、
筒美京平作品の編曲数は船山の作品中最も多く、数々の賞を受賞しています。
また、歴代ジャニーズ・グループの編曲も数多く手がけているほか、近年ギタリスト
増崎孝司とのユニット
Moto&Masu名義でCDもリリースするなど、意欲的な活動ぶり。12月16日にリリースされる『船山基紀 サウンド・ストーリー 時代のイントロダクション』は、日本のポピュラー音楽史とも言える船山のキャリアを総括した貴重な作品集と言えます。
今回、詳細が発表された解説本は、全100Pに及ぶボリュームで、スージー鈴木による全曲解説、船山基紀サウンドの秘密を紐解く“ここでしか読めない”インタビュー・対談記事などを収録。「船山マジックというのがあって。曲自体に磨きをかけて生まれ変わらせて、そして輝かせてくれるんですから、最高に嬉しいです」と語る
田原俊彦を迎えた、船山基紀とのスペシャル・トークをはじめ、
林立夫、矢嶋マキ、
山田秀俊らを迎えた座談、
田中清司へのインタービュー、
加藤高志(JOE)とのスペシャル・トーク、さらにフェアライト・サウンドを創り上げた吉江一郎、川口昌浩らエンジニアとの座談など興味深い内容となっています。