2018年9月6日(木)〜9日(日)にかけて、〈デンマーク王立歌劇場とアン・デア・ウィーン劇場との提携公演 東京二期会オペラ劇場 ジャコモ・プッチーニ「三部作」外套 / 修道女アンジェリカ / ジャンニ・スキッキ〉が東京・渋谷 新国立劇場 オペラパレスで上演されます。
〈三部作〉は、未完のオペラ『トゥーランドット』を除けば、
プッチーニが最後に書き下ろした集大成的な作品。『外套』『修道女アンジェリカ』『ジャンニ・スキッキ』というそれぞれ独立した3つの物語で構成されます。プッチーニは、この3つの作品の組み合わせで、さらにこの順番でつねに上演されることを想定して作曲したと言われていますが、今日では個別に上演されることが多くなっています。
本公演はプッチーニの想定どおり、これらの3作品を通して上演する貴重な機会。それぞれの作品には表面上でのストーリーのつながりはありませんが、そこにどのような共通項を見出し、ひとつの物語として紡いでいくかが、演出家の腕の見せどころとなります。その演出を手がけるのは、2014年『イドメネオ』の斬新な演出が話題を呼んだ若き演出家、ダミアーノ・ミキエレット(Damiano Michieletto)。アン・デア・ウィーン劇場とデンマーク王立歌劇場ほか欧州各地での〈三部作〉を手がけ、絶賛を浴びました。今回の舞台では、各演目をつなぐヴィジュアル的な演出も予定されています。
〈三部作〉開幕前には、テノール歌手の高田正人の進行によるプレ・イベント〈「二期会プレ・ソワレ」すみだパークギャラリー・イタリアオペラ夏の夜〜東京二期会プッチーニ「三部作」プレ講座&ミニ・ライブ〜〉が8月16日(木)東京・すみだパークギャラリーSASAYAで開催。NHKラジオ深夜便「ミッド・ナイト・オペラ」でのわかりやすい解説と歌声で好評を博している高田は、〈三部作〉公演に『外套』の流しの唄うたい役で出演します。プレ・イベントでは、『ジャンニ・スキッキ』のラウレッタをはじめ1人3役を演じるソプラノ歌手、新垣有希子らと、歌とお話で作品の見どころや聴きどころを解説します。