ニュース

『パプーシャの黒い瞳』日本公開を控え、ポーランド映画の名匠クシシュトフ・クラウゼ監督が死去

クシシュトフ・クラウゼ   2014/12/25 14:09掲載
はてなブックマークに追加
『パプーシャの黒い瞳』日本公開を控え、ポーランド映画の名匠クシシュトフ・クラウゼ監督が死去
 現代のポーランド映画を代表する監督、クシシュトフ・クラウゼが12月24日、前立腺ガンのため死去。享年61。

 クラウゼ監督は1953年、ワルシャワ生まれ。88年に長編映画デビューし、ポーランドで最も権威のある〈グディニャ・ポーランド映画祭〉で新人監督賞を受賞以来、寡作ながら、すべての監督作品が国際的な映画祭で受賞するなど、ポーランドを代表する監督のひとり。

 グディニャ・ポーランド映画祭では『借金』(1999年)、『救世主広場』(2006年)で2度のグランプリに輝き、日本公開された『ニキフォル 知られざる天才画家の肖像』(2004年)は〈カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭〉や〈シカゴ国際映画祭〉でグランプリを受賞しています。

 2000年に手がけたTV映画で脚本を担当した妻、ヨアンナ・コス=クラウゼとは『ニキフォル』では共同脚本、『救世主広場』で共同監督となり、2人で新たな映画世界を作り上げたクラウゼ監督の遺作は、ヨアンナとの共同監督になる『パプーシャの黒い瞳』(2013年)。歴史上初めてのジプシー女性詩人と言われるブロニスワヴァ・ヴァイス(愛称パプーシャ / ジプシーの言葉で“人形”の意味)の生涯を、戦前からナチスの時代、戦後ポーランドの誕生と半世紀を越えるポーランド現代史を重ねて描き、カルロヴィ・ヴァリやテサロニキなどヨーロッパの映画祭で数々の賞を受賞。

 圧倒されるほどに美しいモノクローム映像は「すべてのシーンが光と影の絵画のような傑作」(ハリウッド・リポーター)と絶賛された『パプーシャの黒い瞳』。日本では2015年4月4日(土)より、東京・岩波ホールほか全国で順次公開されます。

(C)ARGOMEDIA Sp. z o.o. TVP S.A. CANAL + Studio Filmowe KADR 2013
最新ニュース
※ 掲載情報に間違い、不足がございますか?
└ 間違い、不足等がございましたら、こちらからお知らせください。
※ 当サイトに掲載している記事や情報はご提供可能です。
└ ニュースやレビュー等の記事、あるいはCD・DVD等のカタログ情報、いずれもご提供可能です。
   詳しくはこちらをご覧ください。
[インタビュー] 佐藤理とゴンドウトモヒコの新ユニットが、聴覚と視覚を刺激するアルバムを発表 LIG[インタビュー] デビュー20周年 再始動を告げる新作EP 音速ライン
[インタビュー] 私は私にできることを歌にしていく ゆっきゅんのニューEP[インタビュー] 来日公演を目前に控え、孤高のソウル・シンガーが発表する17年ぶりの新作『PRAYER』 リアム・オ・メンリィ
[インタビュー] 今春のカルテットでのツアーを録音した『FRAGMENTS - CONCERT HALL LIVE 2025』を発表 松井秀太郎[インタビュー] 友成空の大ヒット曲「鬼ノ宴」が湖池屋とコラポレーション クセになる辛さの「ピュアポテト 鬼ノ宴」誕生
[インタビュー] オーケストラとともに過去・現在・未来を紡ぐ活動40周年記念アルバム『RE-BORN』 千住明[インタビュー] 自らの本名を冠したセカンド・アルバム完成! 今作に込めた想いとは― 粗品
[インタビュー] 千花音×みやけん 豊かな才能の交錯が生みだしたもの[インタビュー] 広分野で活躍するヴァイオリニストが、みずからのレーベルから第一弾アルバムを発表 廣津留すみれ
[インタビュー] 田中彩子 クラシックや映画音楽などでファンタジーの世界を描き出すリサイタル・ツアーを開催[インタビュー] 大好きな街、小田原への愛を込めた「O・DA・WA・LOVE」配信リリース emily hashimoto
https://www.cdjournal.com/main/cdjpush/tamagawa-daifuku/2000000812
https://www.cdjournal.com/main/special/showa_shonen/798/f
e-onkyo musicではじめる ハイカラ ハイレゾ生活
Kaede 深夜のつぶやき
弊社サイトでは、CD、DVD、楽曲ダウンロード、グッズの販売は行っておりません。
JASRAC許諾番号:9009376005Y31015