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空音央監督の長編デビュー作『HAPPYEND』、濱口竜介監督のコメント入り本予告&場面写真一挙公開

2024/08/30掲載(Last Update:24/09/02 13:26)
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空音央監督の長編デビュー作『HAPPYEND』、濱口竜介監督のコメント入り本予告&場面写真一挙公開
 短編映画『The Chicken』、コンサートドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto | Opus』で世界中の映画祭から注目を浴びた新鋭・空音央監督の長編劇映画デビュー作『HAPPYEND』が、10月4日(金)に東京・新宿ピカデリー、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開となります。ヴェネツィア国際映画祭ではオリゾンティ・コンペティション部門への正式出品に加え、トロント国際映画祭、ニューヨーク映画祭、釜山国際映画祭への招待も決定する中、『ドライブ・マイ・カー』『悪は存在しない』の濱口竜介監督のコメント入り90秒入り本予告が到着。さらに場面写真11点も一挙公開となりました。

 舞台は、XX年後のとある都市。変わりゆく社会の中で、変わらない友情を育んでいた幼馴染で大親友の高校生のユウタ(栗原颯人)とコウ(日高由起刀)は卒業を間近に控え、いつもの仲間たちと悪ふざけをしながら楽しく過ごしていました。ある日、2人が仕掛けたいたずらが学校中を巻き込んだ騒動に発展し、監視システムを導入する事態に。この出来事をきっかけに、アイデンティティと社会への違和感について深く考えるようになったコウと、仲間と楽しいことだけしていたいユウタは少しずつすれ違い始め……。エモーショナルな映像美とともに、普遍的でありながらも、これまでに見たことのない切り口で“友情の危うさ”が描かれた異色の青春映画となっています。

 公開された90秒の本予告は、印象的なテクノサウンドが響くクラブ・シーンから幕開け。主人公2人は大好きな音楽に身をゆだね、ふざけながらいつもの仲間たちと楽しく過ごし、いつまでも終わらないように思える幸せな時間が流れますが、学校の中庭に黄色い車がそびえ立った場面から、少しずつ不穏な空気が漂い始めます。コウに「普通の日本人とはデモグラフィックが違う」と言い放つ校長(佐野史郎)、AI監視システム、何かに弾圧される人々、ガタガタと揺れる学校。フィクションのはずなのに身近に感じざるを得ない未来の描写が、観る者の心をザワつかせます。「音楽以外のことも考えねぇの?」「お前のいう大事なことって何?」と、ついに2人は衝突し、これまで一緒に見ていた景色が少しずつずれ始めてきたことを予感させる内容に。予告編の最後は、「世界は変わっていくんだよ」というテキストと共にふざけあう後ろ姿が。果たして2人の選び取る未来は“HAPPYEND”なのか――。独特のサウンドと圧倒的にエモーショナルな映像美で表現した青春映画の新たなる金字塔を予感させる予告映像に、映画への期待が掻き立てられます。

 また、公開に先駆けて作品を観た『ドライブ・マイ・カー』『悪は存在しない』の濱口竜介監督から応援コメントも到着。「見終えた後もずっと『HAPPYEND』の登場人物たちが自分の中を生きている」と若き才能たちへ賞賛の声を寄せた濱口監督のコメントは、本予告にも収められています。

[コメント]
見終えた後もずっと『HAPPYEND』の登場人物たちが自分の中を生きている。
遥かな未来への予感を抱かせる、空音央と若者たちの出発点。

――濱口竜介監督

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© 2024 Music Research Club LLC

『HAPPYEND』
2024年10月4日(金)東京 新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開
bitters.co.jp/HAPPYEND
配給: ビターズ・エンド
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