今、韓国ではバンド・サウンド再燃の機運が高まりを見せている中、その先頭を突き進むシーン最重要バンドとも言えるSilica Gel(読み:シリカゲル)が、1年7ヵ月ぶりにリリースされた新曲「南宮 FEFERE (feat. Japanese Breakfast)」(読み:ナムグン・フェフェレ)のミュージック・ビデオを公開しました。
韓国のグラミー賞とも称される『韓国大衆音楽賞』の「最優秀モダンロック・ソング」部門にて、2022年(「Desert Eagle」)、2023年(「NO PAIN」)、2024年(「Tik Tok Tak」)と3年連続受賞、2024年には
NewJeansや
BTSのJUNG KOOKらを抑えて「ミュージシャン・オブ・ザ・イヤー」を獲得したSilica Gel。ジャンルを超えた実験的なサウンドと圧倒的なライヴパフォーマンスで注目を浴びています。
公開された「南宮 FEFERE (feat. Japanese Breakfast)」のミュージック・ビデオは、彼らの盟友ともいえるBalming Tiger(読み: バーミングタイガー)に所属する映像作家Jan’Qui(読み: ジャンキ)がディレクションを担当。MVについて、Silica Gelのメンバー、フィーチャリング参加した
ジャパニーズ・ブレックファストことミシェル・ザウナーから、それぞれコメントも到着しています。
同曲はinterfm 7月後半のパワープレイ「Hotpicks」にも決定。アジア全体のオルタナティヴ・ロックを牽引する存在として更なる飛躍が期待されるなか、カムバックを告げる最新作を携え、Silica Gelは7月27日(日)に〈FUJI ROCK FESTIVAL ’25〉初出演も果たします。
[コメント]緑の野原、子ども、犬、虫、そしてどんよりとした私たち。
青くぼんやりとした存在たちが突拍子もなく調和して、
いたずらっぽくも小さな新芽になりました〜――キム・コンジェ(drums)暗いところから少しずつ這い上がり、ようやく陽の光が見られるようになった。草むらの虫たちや土の息吹。どこか軽やかな環境のはずなのに、幸せに慣れていない私たちには皮肉な気分だ。方向の定まらない心や革命の怒りが込められたミュージックビデオ。――キム・ハンジュ(keyboards, vocals)新芽のように芽吹く、Silica Gelの新たな生命力を表現したビデオ。新しいシーズンの始まりです。――キム・チュンチュ(guitar, vocals)存在の崩壊後の再建と生存… それこそが「うんこ」の存在理由であり、宿命だと思います。Silica Gelが描く「うんこ」の物語は、もしかすると以前のアルバムで描かれた「滅亡した世界」の新たな始まりなのかもしれません。――チェ・ウンヒ(bass)Silica Gelは韓国だけでなく国際的なインディーシーンで愛されているバンドですし、とても素敵な人たちなので、コラボレーションの提案をもらった時はとても嬉しかったです。彼らはとてもクリエイティブで素晴らしく独創的だと思います。聴いた瞬間からこの曲をすごく気に入りましたし、私としてもそれにふさわしい貢献をしたいと思いました。
韓国語で歌詞を書くのは今回が初めてでした。ハンジュが「自分が一番しっくりくる言語で(歌詞を)書いていいよ」と言ってくれたので、昨年私が韓国で暮らしながら韓国語の勉強をしていたこともあり、韓国語で歌詞を書くことに挑戦してみたいと思ったんです。まだ流暢というには程遠いですし、自分の母語ではない言語で詩的な感性を見出すのは容易ではないと分かっていたので不安でした。それでも、そのアーティスティックな「翻訳」のプロセスが自分の創作にどんな影響を与えるのか思い切って掘り下げてみたかったんです。
曲の中で私が一番好きなのは、自分のパートのラストの部分から、ハンジュの最初のヴァースへとつながっていく瞬間です。この曲には、遊び心と混沌がたくさん詰まっているんですよね。――ミシェル・ザウナー(ジャパニーズ・ブレックファスト)