ジャズ・シンガーの
グレッチェン・パーラト(Gretchen Parlato)が、2025年1月に起きたイートン火災の余波にある米・カリフォルニア州アルタデナへの愛と癒しと復興の捧げものとしてニュー・シングル「If It Was」を発表しました。
この楽曲は、ベーシスト / ギタリスト / ヴォーカリストの
アラン・ハンプトンが2011年の東日本大震災の直後に書いたもので、パーラトとハンプトンの2人でレコーディングしたヴァージョンは東日本大震災のチャリティ・アルバム『HOME - Gift of Music』に収録されました。今回発表されたヴァージョンは、パーラト(vo)、ハンプトン(g, vo)、
ジェラルド・クレイトン(p)、
ジョン・クレイトン(b)の4人が、2025年6月18日にロサンゼルスのスタジオ「Swan Dive Sound」であらためて録音したヴァージョンです。
作曲者のハンプトンは「この曲を演奏することは、愛していると言うようなものだ。歌詞やメロディそのものよりも、いまや演奏する理由に深い意味を見出している。今回は災害がまさにこの地元で起きた。このプロジェクトに関わる全員が火災の影響を受けた。私たちはみんなアルタデナかその周辺に住んでおり、多くが家や学校、コミュニティを失った」と語り、パーラトは「この曲は私たちが共有した苦しみの経験を称えています。アランは悲劇への理解と受容を優しく表現しつつ、これから待ち受けるどんなことにも耐え抜くための慰めと信仰、忍耐を私たちに与えてくれます」と付け加えています。