Cruyff、Nitrodayなどで活躍し、
ART-SCHOOLのサポートで注目される
yagihiromi(ヤギヒロミ)が、初のソロ・アルバム『
lemma』を11月19日(水)にCDと配信でリリース。これに先駆け、本作のトレーラーも公開されています。
『lemma』は、尾崎翠や左川ちかなど、ロマンチシズムを排した昭和モダニズム文学を着想の源としています。水面の波紋のようなアルペジオに導かれ、揺れ続けては消え入るかのような歌は、音楽ではなく詩の響きだけが残り、サンプリングのような美しいノイズも混じえ、沈黙は拡大し、シンプルながら幽玄さを持つ第七感の音楽集に。
小川美潮「デンキ」のカヴァー含め、バロック的な細部までこだわった不完全なポップへの賛歌であり、
デヴィッド・リンチと
ヴィム・ヴェンダースの映画が交互に出て来るような全7曲が収録されています。アルバム・タイトル「lemma」は、数学用語“補題”と仏教用語“直感的な理解”の意を重ねたことに由来するとのことです。
yagihiromiは「テーマは『追憶』と『複数のペルソナの一致』。幼少期の記憶や匂い、静寂の中にある感覚を手がかりに、自身の内的な断片をひとつに結ぶことを意識しました」とコメントしています。
なお、ソロ・アルバム『lemma』に先駆けて、EP『siki』も9月24日に限定発売されています。本作には、2019年にSoundCloudで公開し密かに人気を博した「nagisa」の新録ヴァージョンを含めた5曲が収録されています。