ミュージカル『レ・ミゼラブル』ほか多くのオペラで主役を演じ、2003年の
イル・ディーヴォ参加後は全世界で3,500万枚以上のアルバムを売り上げるなど大成功を収めながら、2021年12月に53歳の若さで急逝。しかしながら、いまなお日本でも熱狂的な人気を誇る、カルロス・マリンの最初と最後のソロ・アルバムをセットにした日本独自企画によるCD2枚組スペシャル・トリビュート・アルバム『ポートレイト+カリート』が、12月10日(水)にリリースとなります。
 2021年12月にイギリスでイル・ディーヴォのクリスマス・ツアーをスタートさせた直後に新型コロナウイルスに感染したカルロス・マリンは、同年12月19日にマンチェスターの病院にて53歳で急逝。死後には、彼の誕生日に世界中の多くのファンがスペインのマドリードにある墓を訪れ、追悼のイベントなども開催。遺族のもとには、いまもなお日本の多くのファンからの手紙も寄せられています。
 そこで、実母マグダレナ・メンチェロと実姉ロージー・マリンの「いまもなおカルロスを忘れないで愛し続けてくれている日本のファンに、何かスペシャルな追悼盤のようなアルバムをリリースできないか」という思いから、没後4年の命日を前に、カルロス・マリンが生前に録音した最初と最後のアルバムをセットにした追悼盤『ポートレイト+カリート』を日本限定でリリースする運びとなりました。
 日本では初発売となる『カリート』は、カルロスが12歳の時に録音した最初のアルバムとして、1981年にオランダでリリース。スペイン語で“カルロス”の愛称を意味する言葉をタイトルに冠した『カリート』には、ナポリ民謡や当時のヨーロピアン・ポップスなどをベースにした、12歳のカルロスが歌う明るいポップ・ソングが収録されていますが、すでに圧倒的な歌唱力で知られる彼の才能の片鱗がうかがえる内容となっています。
 一方、生前最後の録音となる2020年10月に発売された『
ポートレイト』は、自身が歌いたいと思った歌を集めて、自身の色に染めなおしたカヴァー集。エアロスミス「ミス・ア・シング」、リック・アストリー「ギヴ・ユー・アップ」、ワム! featuring ジョージ・マイケル名義の「ケアレス・ウィスパー」、クイーン「ボヘミアン・ラプソディ」、映画『フットルース』の“愛のテーマ”としておなじみのマイク・レノ&アン・ウィルソン「パラダイス〜愛のテーマ」など、カルロス独特の歌声で染めなおしたカヴァー全10曲が収録されています。このアルバム・リリースに際して、当初プロモーションでの来日や通算2度目となるソロ来日公演も決定していましたが、新型コロナ感染拡大の時期もあって、ともに延期となっていました。
 本アルバム『ポートレイト+カリート』には、母マグダレナ・メンチェロと姉ロージー・マリンから日本のファンへ向けたメッセージも日本語解説書に掲載。遺族が提供した生前のカルロスの貴重なプライベート写真を含む三つ折りのミニ・フォト・ブック(6面蛇腹式)も商品内に封入されます。通常のCDプレイヤーで再生可能な高音質CD、SHM-CD仕様での発売となります。