10月8日にアルバム『
FENESTRA』をリリースした、
マサ・オグラ(ds)、
池田篤(as)、
安ヵ川大樹(b)、
布施音人(p)からなるユニット、M.A.D.O.が早くも第2作となる『Fantastical Reality World』を2026年2月11日(水)にリリースします。
本作は、10月9日、千葉・柏のジャズ・バー「ナーディス」にて『FENESTRA』のCD発売記念ライヴが行なわれた際、録音愛好家の木崎氏が録音した音源を元にしたもの。レコーディングを念頭におかず、自然体で発生した即興演奏は、『FENESTRA』とはまた違う景色を描き出され、マサ・オグラの“今”を残したいという強い気持ちも加わり関係者の協力で奇跡的にCD化となったとのこと。
今回マサ・オグラによるライナーノーツも公開されています。
[ライナーノーツ マサ・オグラ]2025年6月26日に柏ナーディスにて初演奏でライブレコーディング、10月8日にCD『FENESTRA』をダイキムジカより発売、そして10月9日にナーディスでCD発売記念ライブを行いました。
実はこの『Fantastical Reality World』はこの10月9日のライブの全貌です。曲順もそのまま、1曲目『A single flower blooming in the darkness』と2曲目『The dance of death』がファーストセットで、3曲目の『Fantastical Reality World』がセカンドセットです。
この日のナーディスにはいつも来てくださる大事なお客様にくわえて、なんとCandyのママさんが石井さん(Candyの常連さん)と一緒に聴きに来てくれたのです。サプライズでした。感激です。
皆様に感謝!
M.A.D.O.としては2度目の演奏で、いつものように何も決めずに演りました。で、終演。ナーディスの小峯さんに、私が『良かったですよね?』と言ったら、『今日のをCDにしたいくらいだよ。』と!!!!!
そうなんです。そんな演奏だったのです。『FENESTRA』も良い作品だと自負していますが、この日のこの演奏はレコーディングではない謂わゆる自然体で発生したもの。小峯さんが『毎回ライブをレコーディングして、そこから選べてCD創れたら理想的だよ。』と言ってましたが、まさしくこれがそれだったのです。
ここからが奇跡。なんとなんと!実はこの日の演奏は録音されていたんです。木崎さんという方が録音をしてくれていました。木崎さんは自分のお気に入りのジャズメンのライブをレコーディングするのが趣味?で、もうその回数は一千回に迫るそうで、私の演奏も何回か録って頂いていてました。音も凄く良くバランスも良いんです。
そして後日10月23日に木崎さんからCD-Rが届きました。聴きました!もう!これはちゃんとアルバムとして残したいなと思いました。そしてすぐに安ヵ川さんにCD化を検討してもらいたい旨連絡したところ、数日して『これまたいい音源だと思いました。』と言っていただき、木崎さんと小峯さんにもCD化の許可をいただき、木崎さんの音源をいつものエンジニア鳥光さんにミックス、マスタリングをお願いして快く引き受けていただき、まさに奇跡的にこの日の演奏が世に出せることになったのです。
今こんな良い演奏ができたのであれば残しておかないとなと思ったのです。私事なので控えますが、『今』というのが強い動機なのです。
この日、本当に4人の表現者達がそれぞれ素晴らしく、『FENESTRA』とはまた違う素晴らしい景色、世界を創り上げてくれました。布施音人、安ヵ川大樹、池田篤。即興でありにながら全員で演奏を磨き仕上げる。最高です!だからこそ残したいと強く思ったのです。日々起こることは消えていく。だからあの日過ぎ去って消えてしまうべきだった音が縁を繋いでこうしてCDの中に残ることになったのは偶然の産物であり奇跡なんだなと思います。
『Fantastical Reality World』(幻想的現実世界)
現実の中にある幻想。幻想を含む現実。そんな音の世界へ浸ってください。
すべてに感謝です。