ファジル・サイとの共演アルバムや来日公演でも強い印象を残した超個性派ヴァイオリニスト、
パトリシア・コパチンスカヤ(Patricia Kopatchinskaja)のニュー・アルバム
『ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲』(AVCL-25478 税込2,520円)が10月21日に発売されます。
コパチンスカヤはモルドヴァ生まれ。音楽家の両親のもとに育ちました。ウィーンおよびベルンで作曲とヴァイオリンを学び、メキシコのヘンリク・シェリング国際コンクールで優勝。その後もヨーロッパの放送局の賞などを受賞し、世界の注目を浴びていきます。
これまでに一流オーケストラと数々の共演を重ね、確かな技術に支えられた自由奔放な表現やステージングで多くのファンを魅了しています。
今回の共演は、ピリオド演奏の大家
フィリップ・ヘレヴェッヘが指揮するシャンゼリゼ管弦楽団。ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲のほか、ロマンス第1番、第2番も収録されています。
ヘレヴェッヘがある日、カーラジオから流れてきたヴァイオリンの音色に強く魅せられ、コパチンスカヤに連絡をして実現したというこの共演。コパチンスカヤにとっては初めてのピリオド奏法への挑戦となりました。とはいえ、ヴァイオリン協奏曲のカデンツァではみずからが編曲を行なうなど、彼女ならではの個性あふれる演奏となっています。