ザ・ローリング・ストーンズ 2002/11/01掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
68年に
ジャン=リュック・ゴダール監督により撮影された映画『
ワン・プラス・ワン』のレイトショー上映が、明日11月2日(土)より
吉祥寺バウスシアターにてスタートする。この映画は、そもそもはビートルズに出演依頼をしたゴダールが、断られたので今度は
ローリング・ストーンズに打診したところOKだったため実現した奇跡の顔合わせで、しかも映画撮影時にちょうどストーンズがレコーディングを行なっていたため、彼らの代表曲である「悪魔を憐れむ歌」(写真はこの曲を収録した『ベガーズ・バンケット』)の制作課程も観られる内容も奇跡的なロック・ファン必見の映画。もちろん、映画はただただストーンズの録音風景を収めたドキュメンタリーではなく、ブラックパンサー党ら黒人活動家の映像が盛り込まれた68年という時代の空気が匂ってくるような映画であるのだ。
が、それでもやっぱり興味深いのは「悪魔を憐れむ歌」。最初はメンバーにコード進行を教えたりしているブライアン・ジョーンズが、映画が進むにつれ音はすれども姿は見えずな状態に・・・・・・。おまけに映画終盤では自身の裁判出廷のため不在。ある意味では、“ブライアン・ジョーンズいじめられ記録映画”的な側面も・・・・・・!? また、チャーリー・ワッツが当初思ったように叩けず悪戦苦闘していたり、「悪魔を憐れむ歌」を印象深いものにしているコーラス「フゥー、フゥー」を吹き込む場面なども、曲を知っている人ならば絶対に興味深い映像ばかりなので、期間中(〜11月15日まで)にぜひ吉祥寺へ。料金は一般・学生\1,500、シニアは\1,000。毎日PM8:30より一回上映。現在も現役バリバリで活動中の2002年のストーンズと、34年も前のストーンズとを見比べれば、その活動期間の長さに改めて感嘆させられるはずですよ。