“小説を音楽にするユニット”
YOASOBIが、2月16日(水)に新曲「ミスター」を配信リリース。
同曲は、2月より始動した、
島本理生、
辻村深月、
宮部みゆき、
森絵都という4名の直木賞作家とのコラボプロジェクトから生まれた作品。“はじめて〇〇したときに読む物語”をテーマに4名の作家が小説を書き下ろし、YOASOBIが楽曲を制作するという、“小説を音楽にするユニット”満を持してのプロジェクトの第1弾楽曲となっています。
楽曲の原作は、島本理生が今回のために書き下ろした小説「『私だけの所有者』――はじめて人を好きになったときに読む物語」。原作の主人公であるアンドロイド“僕”が、所有者“Mr.ナルセ”に抱いた、名前を知らない“はじめての感情”から綴られる、切なく儚いシティ・ポップに仕上がっています。
リリース同日の2月16日(水)には、新曲「ミスター」の原作小説「はじめて人を好きになったとき」をテーマにした島本理生の「私だけの所有者」、「はじめて家出したとき」をテーマにした辻村深月の「ユーレイ」、「はじめて容疑者になったとき」をテーマにした宮部みゆきの「色違いのトランプ」、「はじめて告白したとき」をテーマにした森絵都の「ヒカリノタネ」の4作をまとめた書籍『はじめての』を水鈴社より刊行。今後順次リリースされていく楽曲の原作小説をいち早くチェックすることが出来るのでお見逃しなく。
また、楽曲リリース、書籍刊行に併せて、コラボプロジェクトのトレーラー映像も公開。映像は、「ミスター」ティザー映像も手掛けた“異次元TOKYO”が担当。こちらも是非チェックしてください。
[コメント]4作品全て本当に面白くて、読み終えた時、全作品、計4回「めちゃくちゃ面白かった!」と声に出し、原稿の前で拍手をしました。「はじめての」という一つのテーマから生まれた4つの色とりどりな物語が、それぞれ違うゴールへと向かう様に心が震えました。――YOASOBI コンポーザー Ayaseはじめて読んだ物語なのに、私の奥底に眠っている記憶が呼び起こされるような体験でした。 4つの物語、4つの世界と出会って生まれたこの感動を、まっすぐに歌に乗せられたらと思います。――YOASOBI ボーカル ikura初めての挑戦をたくさん詰め込んだら、むしろ自分の原点とも言うべき、好きな人との物語になりました。恋よりも強い絆で結ばれた「私だけの所有者」にこの短編で出会ってください。――島本理生人は誰でも、その出会いの前と後で人生が変わってしまうような一生モノの出会いの経験があると思います。その一夜を通じて、前の自分にはもう戻れなくなるような、そんなはじめての家出を書きました。この小説もまた、読む前と読んだ後で誰かの何かが変わると信じて、送り出します。――辻村深月いつも物語をつくる時は、そのイメージに合った音楽を探すようにしています。ぴったりな音楽が見つかれば、その音楽が私を正しい方向に導いてくれるからです。今回はまず物語が先にあり、そこから音楽が誕生するという企画で、私にはまったく新しい経験に、胸が高鳴っています。――宮部みゆき「はじめての」というお題をいただき、私もはじめての設定にトライしてみました。時空を超える片思い――この物語が、読者の皆さんの過去に灯る大事な瞬間とつながってくれますように。――森絵都