2015年2月21日に歌手デビュー30周年を迎え、3月11日には1985年のデビュー以来初の試みとなるジャズ・スタンダードから選曲した記念アルバム
『ETERNITY』(YAMAHA MUSIC COMMUNICATIONS)を発売したばかり
斉藤由貴。2015年3月13日から15日(日)にかけて、東京・日比谷 シアタークリエにてコンサート〈天使のララ Presents「斉藤由貴30th Anniversary Concert」〉を開催。
前売り全席が早々に完売、カメラ席や関係者席を開放後も即完売し、当日券もソールドアウト。プレミアムな公演となった〈天使のララ Presents「斉藤由貴30th Anniversary Concert」〉は、デビュー当初より携わってきたスタッフを再集結して開かれるコンサート。初日を迎えた斉藤は「正直感慨深いと言うよりも、緊張感でいっぱいです。リハーサルの時間が少なかったので、綱渡り的な気持ちです」と不敵に微笑みながら会場入り。公演のテーマは、『ETERNITY』のテーマでもある“誰もが味わった特別な恋の瞬間へのオマージュ”。1986年当時が蘇るかのように懐かしい歌声がオープニングで流れ、斉藤はデビュー当時から変わらない、どこか儚げな佇まいで登場。
第1部では、ニューアルバム『ETERNITY』収録曲「Stardust」や「Lovin' You」をはじめとするジャズ・スタンダードと、朗読でのストーリーを披露。これまで過ごしてきたかけがえのない30年という日々を会場と共に振り返り、「昨年は、来年は30周年だけど何もやらなくてもいいんじゃないかなあ〜って黙ってたんです。でもデビュー当時のマネージャーが何かやろうよって。その時は困っちゃったなあ〜。でもね、私の周りのスタッフは30年間変わらなくて、だからこそ成り立ったコンサートなんです」とコメント。「そういえば25周年の時は全5公演来て下さった方もいて……、もしかして今回も全部来る人はいるの?来る人、挙手!」と斉藤が促すと、手を挙げる方が多数。斉藤は「なんで?!」と応え、会場は和やかなムードに。
第2部では、「卒業」や「初戀」といった往年のヒット曲を、アイドル時代と変わらない歌声で歌唱。「デビューから30年経って、今の私にしか出来ない表現もあると思うので、そういったニュアンスも大切にして歌ったつもりです」とコメントを残し、公演初日の幕を降ろしました。
コンサートの時期はちょうど卒業シーズン。様々なところでデビュー曲の「卒業」が流れていることに関して、斉藤は「私の力というよりも、楽曲が素晴らしいからです。松本隆さんの詩と筒美京平さんの曲の素晴らしさ、武部聡志さんの独特なピアノアレンジが出会い、彼らの才能が響き合って作られた素晴らしいこの曲を歌えたことに感謝しています。“卒業”は私のデビュー曲なので、私にとってとても特別です。自分の中に出会いと別れというものが物凄く大きな位置を占めていて、別れていくことが暗に再会するということを含んでいるニュアンスが好きなので、コンサートではこの曲を必ず入れています。そう言えば私の子供も卒業式だったのですが、参加した卒業式では“いきものがかり”さんの〈ありがとう〉が流れてましたよ」と笑ながら語りました。