Ovallの
Shingo Suzukiのソロ・プロジェクト“L.Y.P.S”が、盟友
Nenashiをヴォーカルに迎えた新曲「My people」を12月10日(水)に配信リリース。
Shingo Suzukiの音楽に共鳴したアーティスト達が楽曲ごとに集結し、ジャズやソウルを軸にしながらも型にハマらないサウンドメイクで楽曲を表現する本プロジェクト、 L.Y.P.S(Liquid Yellow Portraits)。これまでもラッパーの
5lack、
Kojoe、シンガーのRuri Matsumuraといった実力派アーティストのヴォーカル / ラップをフィーチャーしてきました。
そんな L.Y.P.Sの新曲「My people」には、卓越した技術と斬新なアイディア、そしてジャズに対する強い愛情と、それを実現するミュージシャンたち――Shingo Suzuki(b)、Nenashi(vo)、
渡辺翔太(p)、守真人(ds)、
寺久保伶矢(tp)が参加。最新の機材も駆使し、L.Y.P.Sのテイストが存分に味わえるジャズを基盤としたヒップホップ・ソウルを展開。ドゥウェレやビラルの歌唱を彷彿とさせつつ、独自の声のトーンや深い歌詞の世界観を持つ唯一無二のアーティストNenashiのヴォーカルと、現代的なドラムとベースの低音のグルーヴ、そしてピアノとトランペットが溶け合う疾走感あふれるクロスオーヴァー作品となっています。
[コメント]いずれレコード/CDショップで並ぶ時の目安として、客観的に評論的にコメントすると、今作のジャンルを言うならばL.Y.P.Sのテイストが存分に味わえるジャズを基盤としたヒップホップソウル。
アコースティックピアノ、エレクトリックピアノ、生ドラム&ベースのL.Y.P.Sのバンドフォーマットによるベーシックサウンドに加えてNenashiのボーカルがフィーチャーされたミディアムファーストテンポの楽曲。トランペットがボーカルとリズム隊のスペースに溶け込み、気の利いたリフで繋ぎ、ソロをとっている。DweleやBilalの歌唱を彷彿とさせつつ、独自の声のトーンや深い歌詞の世界観を持つ唯一無二のアーティスト、Nenashiのボーカルがとても良くフィットしており、今作のハイライト。鍵盤とベースのコード感がL.Y.P.Sらしい。
ピアノによる規則的なループでありつつ、展開感もある柔らかなコード進行が感情的な深みを与え、低くラウドなトーンのスネアのリズムアクセントが特徴的な生ドラムのビート、そしてディープに全体を支えるベース。ドラムとベースの低音のグルーヴは現代的であり、楽曲全体はヒップホップ的な発想やアプローチ。トランペットはRHファクターを連想させる定番のフィーリング。L.Y.P.Sは楽器を制限し、印象的なサウンド感、コード感とビートを出すことで、独自性を担保しているように思える。今日的なジャズの一つであり、クロスオーバー作品。――Shingo Suzuki