メンバーそれぞれが東京、埼玉、静岡で暮らしながら、自由に活動を続けるバンド、
T.V.NOT JANUARYが、4枚目となるアルバム『IMA WO IKIMU』をデジタルと初のLPで9月10日(水)にリリース。
同アルバムは、2022年にシングル「八月の水」をBandcampで公開、2023年にはシカゴのエモ / インディー・ロック・バンド、
ラットボーイズとのスプリットEPをTopshelf recordsより発表後、アルバムとしては実に6年ぶりとなる作品。プロデュースに
あだち麗三郎、ゲストに
田中馨、
mei eharaらを迎え、バンド・サウンドを取り込んだ前作『
ふつー』とは変わり、今作はゲストを迎えず、メンバーが暮らす静岡県の田舎に建つ木造の古屋で時間をかけて少しずつ録音。ミックスまでを、すべて自ら手掛けたセルフ・プロデュース作品となっています。
アルバムには前述の「八月の水」の再録ヴァージョンをはじめ、先行配信された「hasen」「もの」、ライヴですでに披露されていた未発表の新曲を含む全10曲を収録。子供たちの咳ばらいや、歌声、田舎に住む虫達の声、工事の音なども混じり合い、これまで以上に生活のにおいを感じさせる瑞々しい歌と演奏がパッケージングされ、〈無正解 / 未完成〉〈有形 / 無形〉〈普遍 / 違和感〉が共存する、T.V.NOT JANUARYにしか生み出せない“むきみの音楽表現”を作品に落とし込むことに成功しています。
また、マスタリングは自らも音楽家として活動し、ドラマや映画の劇伴なども手掛ける
田辺玄(Studio Camel House)が担当しています。
[コメント]T.V.NOT JANUARYの佇まいには、なんか気持ちいい風が吹いていて、そんな風な歌や言葉の通り道もあるのかと、息むたんびにくすぐられ、いつのまにやらすっかり涙目です。――キセル 辻村豪文うつろいゆく季節に社会、僕たちの生活。『IMA WO IKIMU』は、録音に2年ほどかけて1曲1曲じっくりと形にしたアルバムです。
生活の中で感じたかたちのないモノが曲という形になり、バンドで共有し、家の隣に佇む土壁の古屋で録音しました。生活のファンタジーであり、ドキュメンタリーでもあるような作品です。音が放つ空気の匂いを嗅いで、その根源のものを感じてもらえたら、超うれしーです。――T.V.NOT JANUARY