“小説を音楽にするユニット”
YOASOBIが、7月から5ヵ月間にわたり実施してきた自身初のホール・ツアー〈YOASOBI HALL TOUR 2025 WANDARA〉を、2025年11月29日・30日千秋楽・沖縄公演2DAYSをもって完走しました。熊本、石川、静岡、新潟、三重、鳥取、和歌山、岩手、岡山、北海道(帯広・函館)、福島、愛媛、山口、沖縄の14ヵ所・全40公演にて開催され、全公演チケットソールドアウト、累計約7万5千人を動員する大盛況のツアーとなりました。
2025年10月1日に結成6周年を迎え、7年目へと歩みを進めるYOASOBI。初の有観客公演となった武道館ライヴ以降、国内でアリーナ・ツアーやZeppツアーを実施し、2024年には自身初となるドーム公演を成功させるなど、活動規模を着実に広げてきました。さらに、2度にわたるアジア・ツアーに加え、アメリカやヨーロッパでのフェス出演や単独公演も成功を収め、海外での存在感も大きく高めています。
こうした大型公演が続く中で敢行された今回のホール・ツアーは、これまで訪れることができなかった国内各地にも足を運び、“より近い距離で音楽を届けたい”というメンバーの想いから開催されたもの。ホールならではの距離感を活かした、このツアー限りの演出が随所に盛り込まれました。また会場周辺では、チケットをお持ちでない方でも楽しめるお祭り企画「YOASOBI HALL TOUR 2025 WANDARA 〜WANPAKU MATSURI〜」も同時開催。パブリックビューイングをはじめ、YOASOBI監修オリジナルカレーの販売、ご当地グルメの出店など、場外でも多彩な催しを展開し、地域全体を巻き込んだイベントとなりました。
さらにツアー最終日となる本日沖縄公演2日目には、2026年に日本人アーティストとして初めて、国内5都市およびアジア5都市で実施する10大ドーム&スタジアム・ツアー〈YOASOBI ASIA 10-CITY DOME & STADIUM TOUR 2026-2027〉の開催を発表。国内外で高い支持を獲得するYOASOBIが挑む、過去最大規模のアジア・ツアーとなります。国内では大阪・名古屋・福岡・札幌・東京の5都市、アジアでは台北・ソウル・香港・シンガポール、そして追加1都市での開催が予定されています。
国内40公演に及ぶ自身最長のホール・ツアーを完走し、さらに次なる大規模な挑戦へと歩みを進めるYOASOBI。今後の展開にも、ぜひご注目ください。
[YOASOBI HALL TOUR 2025 WANDARA 沖縄公演 ライヴ・レポート] 2025年10月1日に結成6周年を迎え、7年目へと歩みを進めるYOASOBI。初の有観客公演となった武道館ライブを皮切りに、国内ではアリーナツアーやZeppツアーを開催し、2024年には自身初となるドーム公演を実施。加えてアジア・北米・ヨーロッパなど海外での公演も続く中で敢行された今回のホールツアー。これまで国内で訪れる機会のなかった地域にも足を運び、“より近い距離で音楽を届けたい”という2人の思いから、14箇所40公演という自身最多・最長のツアーとなった。
そして『YOASOBI HALL TOUR 2025 WANDARA』のファイナル公演が、2025年11月29日(土)・30日(日)、沖縄コンベンションセンター展示棟にて幕を開けた。会場には「Welcome to Wonderland」と繰り返されるオープニングSEが流れ、やがて緊迫感を増す音楽へと変化。観客の期待が高まる中、暗転と同時に「アイドル」の一音目が鳴り響き、旗を掲げ椅子にもたれかかったikuraが一瞬にして照明に照らし出される。客席との近さも相まって、驚きと興奮の大歓声が会場いっぱいに広がった。続く「祝福」「UNDEAD」と息つく間もなく畳みかけ、冒頭から会場の熱量は一気にピークへと達した。
MCでは、7月から5ヶ月かけて駆け抜けてきたホールツアーを、初上陸となる沖縄で締めくくれる喜びを熱く語る。「今宵は宴。楽しんだ者勝ちです、楽しむ準備できていますか?」というikuraの呼びかけに、客席も大きな声援で応え、一体感がさらに膨らんでいった。
そして、今回のツアーに込めた“訪れるすべての場所にワクワクを届けたい”という思いを象徴するように、ホールならではの距離感を最大限に活かしたikura発案の「アコースティックセッションコーナー」へ。メンバーが客席へと歩み寄り、選出したお客様にその場で楽曲を選んでもらい、すぐ隣でアコースティック歌唱を披露する特別企画だ。まさに“物理的にも心の距離も近く音楽を届けたい”という想いが形になった時間であり、一夜限りのパフォーマンスに涙ぐむ姿も多く見られ、会場全体が温かく包まれるハートフルなひと時となった。
その後は再びステージへ戻り、背面に大きく映し出される“YOASOBI”の文字を模したLED、照明、レーザー演出と共に楽曲の世界へ深く引き込んでいく。続くMCでは、今回のツアーを通して“地球半周以上の距離を飛び回り、その先々で出会ったお客さんと強い絆を結べたことへの感謝”を丁寧に語ったうえで、「39本の公演を経て繋ぎ、作り上げてきた“舞台”を、今日ここで皆さんと一緒に完成させたい」という思いを告げ、力強くギターを鳴らした。
そこで披露された「舞台に立って」では、今を全力で生きるすべての人を励ますような歌声が響き渡った。さらに、最長のツアーを共に支えてきたバンドメンバー紹介を挟み、「怪物」「セブンティーン」とエネルギッシュなナンバーを連投。メンバーの煽りも重なり、会場の熱気は最高潮へ。ラストは「群青」「PLAYERS」を会場全体の大合唱とともに締めくくり、本編は大きな余韻を残して幕を閉じた。
暗転するや否や、アンコールを求める大きな声援と、沖縄ならではの華やかな指笛が会場を駆け抜ける。再登場したメンバーを、客席は歓声と拍手で温かく迎えた。アンコールは、1曲目に最新曲「劇上」、2曲目にデビュー曲「夜に駆ける」という、YOASOBIの歩みを象徴する2曲で構成され、感動的なフィナーレを迎えた。
初の40公演に及ぶホールツアーを駆け抜けたYOASOBIは、ライブだけにとどまらず、“その土地でより多くの人に楽しんでほしい”という思いから、チケットがなくても参加できる「WANPAKU MATSURI」を各地で開催。自身監修のカレー販売や、移動式書店「BOOK TRUCK」とのコラボ店舗「旅する本屋さん YOASOBI号」、ご当地名物とのコラボグッズ、地域飲食店の出店など、YOASOBIらしさと地域性が融合した賑わいを生み出した。また熊本と沖縄公演では、会場近くでパブリックビューイングも実施。ライブにとどまらず地域全体を巻き込み、5か月にわたり“ワンダーランド”を築き上げてきた。
そして千秋楽となる沖縄公演の中で、日本人アーティストとして初となる「アジア10大ドーム&スタジアムツアー」開催が発表され、YOASOBIのさらなる飛躍に大きな期待が寄せられている。
Photo by Jun YokoyamaPhoto by Kazuki IwabuchiPhoto by Jun YokoyamaPhoto by Kazuki Iwabuchi