作曲家の
横山 克(よこやま まさる)が、NHKの番組に提供した楽曲をまとめたCDアルバム
『横山克 NHK WORKS』(全32曲収録)を10月30日(水)にリリース! 本作は彼にとって自身の名前を冠した、初めてのアルバムとなります。
国立音楽大学で作曲を学んだ横山は、2007年にTVアニメ『キミキス pure rouge』の音楽を担当したのを皮切りに作曲家活動をスタート。それ以来、映画、TV、アニメの劇伴やCMの音楽を多数手掛ける一方、
ももいろクローバーZのシングル「Chai Maxx」「D'の純情」や「上球物語 -Carpe diem-(
『5TH DIMENSION』収録)をはじめ、
HIMEKA、
MEGらの作曲も担当。
2013年に入ってからも、『夜行観覧車』(TBS系 / 1〜3月放送)、『35歳の高校生(日本テレビ系/4〜6月放送)、『名もなき毒』(TBS系 / 7〜9月放送)、『七つの会議』(NHK / 7〜8月放送)に『ハニー・トラップ(フジテレビ系 / 10月放送)と、立て続けに劇伴を担当する30歳の若きコンポーザー。特に『夜行観覧車』の挿入曲「daydreaming」は大きな話題となりました。
そして今回リリースされるアルバム『横山克 NHK WORKS』は、横山がこれまで担当したNHKの8つの番組、『ファミリーヒストリー』(放送中)、『100分de名著』(放送中)、『ヒーローたちの名勝負』(放送中)、『さかのぼり日本史』(2011年4月〜2013年3月放送)、『コトノハ』(NHK秋田放送局 / 放送中)、『クローズアップ現代』(放送中)、土曜ドラマ『七つの会議』(2013年7〜8月放送)、NHKスペシャル『緒方貞子 戦争が終わらない この世界で』(2013年8月17日放送)から楽曲をセレクト。
横山が綴ったライナーノーツによると、『ヒーローたちの名勝負』のテーマ曲は、「タイトルバックの映像から浮かんだのは“オリンピア”というキーワード。力強さ、勇気、挑戦……それらを、内に秘めた魂と共に、重みを持たせ、表現した」とか(エンディングのフルートによる高らかなロングトーンは、競技場に高鳴るホイッスルをイメージし録音)。
あの『半沢直樹』の原作で知られる
池井戸 潤の人気小説をドラマ化した『七つの会議』では、男だらけの組織を描くひたすらに硬派なストーリーとリンクするように、「一切の軽い要素を排し、重厚で熱く、内なる魂に問いかけるような音楽を作りました」と、その世界観を凝縮。
また、人間ドキュメンタリー番組『ファミリーヒストリー』のテーマ曲、メインのメロディでヴァイオリンのように聞こえる楽器の音は、実はチェロでの演奏だそうで、本来はヴァイオリンの領域のパートをチェロで演奏すべく、何度も録音を繰り返したとか。「何度も録り直し、その懸命さ、チャレンジ精神や苦労が表現に変わる瞬間を捉えたかった。これこそが番組の家族代々の歴史というテーマを描く表現!」と、制作にまつわる苦労話やエピソードを披露しています。