5月30日は“5・3・0”が「ゴ・ミ・ゼロ」と語呂合わせできることから、「ごみゼロの日」に制定されています。愛知県豊橋市で“530(ゴミゼロ)運動”が始まったのをきっかけに、1975年に「530運動推進連絡会」が設立され、豊橋市全域でいっせいに清掃活動が行なわれるようになると、その“530ゼロ運動”が全国へ波及。1993年より厚生省(現・厚生労働省)が5月30日を初日とする「ごみ減量化推進週間」を制定しています。
また、5月30日がごみゼロの日となったことにちなみ、1986年から掃除機や家電清掃機器を扱う企業や団体からなる日本電機工業会が、5月30日を「お掃除の日」として記念日に制定。1997年からは「掃除機の日」へ改称しています。
そんなごみゼロの日にちなんで、“ゴミ”ソングをピックアップ。“ゴミ”が曲名に入っている楽曲やゴミに関すると楽曲をいくつか紹介していきましょう。
ド直球に「ゴミ」というタイトルの楽曲を発表しているのは、
かまいたちの
濱家をはじめとするお笑い芸人や
乃木坂46出身の
西野七瀬など芸能界にも多くのファンを持つロック・バンドの
ザ・マスミサイルと、乳幼児向け番組『シナぷしゅ』のつきうた「もうけもん」などでも知られるロック・バンドの
MONO NO AWARE。ザ・マスミサイルの「ゴミ」は、他の人にはゴミかもしれないけれど、あなたにとっては宝物なんだというメッセージが印象的。MONO NO AWAREの「ゴミ」は、今はゴミとなっているけれど、元を辿れば共に過ごしてきた大切なものだったはずで、僕たちもいずれはそうなるんだと歌っています。
クリープハイプの「
燃えるごみの日」は、タイトルの印象とは異なる、君が生まれた初めての記念日を歌うスウィートなナンバーで、
THEラブ人間の「
幸せのゴミ箱」は、恋の終わりをポップなメロディに乗せて歌ったラヴソングと、“ゴミ”をテーマにしながらも、募る愛情について綴っているところが、琴線に触れます。
竹原ピストル「
ゴミ箱から、ブルース」は、竹原らしい無骨ながらも熱さ伝わる渋いブルース・ナンバーで、ドラマ『
バイプレイヤーズ 〜もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら〜』のエンディング・テーマに起用され、話題を集めました。同じく“ブルース”をタイトルに冠したのが、
秋山黄色の「
ゴミステーションブルース」。夢を追う自分を冷めた目で見る人たちへ、“俺はゴミじゃない”と奮い立たせる反骨を綴っています。
元
BiSHの
アユニ・Dによるソロ・プロジェクトとして始動した
PEDROには、「
ゴミ屑ロンリネス」なるナンバーが。野性味あふれるサウンドとベース&ヴォーカルのアユニ・Dの人懐っこい歌唱が耳に残ります。“日本一泣けるコミックバンド”こと
四星球の「
ゴミ拾いマーチ」では、ゴミの分別にも触れながら、何げない日常の泣き笑いを“エーコラセー エコラサッサ”のフレーズとともに歌い放っています。
“分別”といえば、
BUMP OF CHICKENの2010年リリースのアルバム『
COSMONAUT』には、「分別奮闘記」という楽曲が収録されています。“君の夢がゴミと化して〜”で始まるこの楽曲も、夢とするのもゴミとするのも自分次第というような思慮深い詞世界を展開。バンプらしい甘酸っぱさが心を揺らす楽曲となっています。
西城秀樹の85枚目のシングル「
粗大ゴミじゃねえ」は、
つんくがプロデュースした舞台『新・演歌の花道』のテーマ・ソングで、西城が脳梗塞で倒れた後、奇跡的な復活を果たした時期にリリースされました。つんくのメロディとヒデキの歌唱という強い個性が融合した、聴きごたえのあるブルージィなロック・ナンバーとなっています。
最後は、“スリマ”こと
3markets[ ](スリーマーケッツ)の「社会のゴミカザマタカフミ」を挙げておきましょう。ヴォーカル&ギターのカザマタカフミの名を冠した同曲は、2019年に初の配信シングルとしてリリース。タイトルのインパクトもあって、SNSでも話題となり、2025年2月のメジャー初フル・アルバム『
SUPER DUST BOX』(写真)でも聴くことができます。
もちろん、これ以外にも“ゴミ”をタイトルに冠した楽曲は多くありますが、“ゴミ”が曲名についていても、そうではなくても、好みの音楽を聴きながら、この週末に“ごみゼロ”を目指して、掃除をしてみてはいかがでしょうか。