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9月1日は「民放ラジオ放送開始記念日」〜“ラジオ”がつく楽曲9+1選

2025/09/01掲載
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タイトルにラジオがついている人気曲をおしえてください!
 1951年9月1日に中部日本放送(現・CBC / CBCラジオ)、新日本放送(現・毎日放送 / MBSラジオ)が民間放送ラジオとして日本で初めて開局し、ラジオ放送をスタートしたことから、9月1日は「民放ラジオ放送開始記念日」に制定されています。

 第二次世界大戦後は、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の統制により民放ラジオが規制されていましたが、1950年に民放ラジオ放送の認可が下りたことで、その後各都市で民間ラジオの開局が進み、日本においてさまざまなラジオカルチャーが生まれていくことになります。

 その「民放ラジオ放送開始記念日」にちなんで、タイトルに“ラジオ”がつく楽曲を、まずは9曲紹介。

 忌野清志郎率いるRCサクセションが、1980年に11thシングルとして「トランジスタ・ラジオ」を発表。同曲はメジャー・デビュー前の山崎まさよしや、電気グルーヴが“子門'z”(シモンズ)名義でカヴァーするなど、アーティストにも愛される曲として知られています。

 “ラジオ”と言えばこの楽曲を思い浮かべる人も多いと思われるのが、徳永英明が1990年10thシングルとしてリリースした「壊れかけのRadio」です。前作「夢を信じて」から半年のインターバルで発表された同曲は、徳永本人も俳優として出演したドラマ『都会の森』の主題歌に起用され、徳永の代表曲のひとつとなりました。河村隆一中西保志水森かおり鬼龍院翔ゴールデンボンバー)、松下優也ほか多くのアーティストにカヴァーされています。

 1994年にJUDY AND MARYが発表したのが、ズバリ「RADIO」というタイトルの楽曲。4thシングル「Hello! Orange Sunshine / RADIO」としてリリースされ、“Can you hear me?”で始まるこの曲は、ラジオリスナーへ向けて歌われたポップでキュートなナンバーで、ファン人気の高い楽曲でもありました。

 SEKAI NO OWARIがインディ時代に“世界の終わり”名義で2010年に発表したのが「インスタントラジオ」。インディでの1stシングル「幻の命」のカップリングとして収録され、その後、アルバム『EARTH』にも収録。オートチューンを用いた楽曲で、ライヴでもよく演奏される曲として知られています。

 2017年にマカロニえんぴつがインディでの1stフル・アルバム『CHOSYOKU』にて発表したのが、「洗濯機と君とラヂオ」という楽曲。最低限の生活を送るには、洗濯機と君とラジオが必要だと淡い期待をもって語る、マカロニえんぴつならではのラヴソングとなっています。

 2019年には、スピッツが「ラジオデイズ」を発表。前作『醒めない』以来約3年ぶりにリリースした16thアルバム『見っけ』に収録されたこの曲は、ラジオでレギュラー番組を持っている草野マサムネが、開局50周年を迎えたFM AICHI、TOKYO FM、FM大阪、FM FUKUOKAの合同50周年アニバーサリーソングにも選曲。ラジオに育ててもらった感謝と想いを込めた、ラジオ愛あふれる楽曲となっています。

 次は、海外の楽曲も挙げていきましょう。1979年にイギリスのグループのバグルスが発表したのが「ラジオ・スターの悲劇」(Video Killed the Radio Star)です。TVの登場で仕事を奪われたスター歌手が、ラジオの黄金期をたたえるという皮肉めいた楽曲で、全英・全豪で1位を獲得。アメリカの音楽専門チャンネル「MTV」でオンエアされた最初のミュージック・ビデオというのも、詞世界とリンクして大いに話題となりました。カヴァーはもちろん、パロディにも数多く使われています。

 同じくイギリスのロック・バンドのクイーンが1984年に発表したのが「レディオ・ガ・ガ」です。アルバム『ザ・ワークス』に収められたこの曲は、全英2位、全米16位をはじめ、世界19ヵ国で1位を記録するワールドワイドなヒット曲となりました。クイーンのライヴの定番曲としても人気が高い楽曲で、また、世界的ポップアイコンとして人気を博しているレディー・ガガのアーティスト名の由来ともなっています。

 2013年のグラミー賞で最優秀R&Bアルバムを受賞し、ジャズ・チャート1位も獲得したのが、ロバート・グラスパーロバート・グラスパー・エクスペリメント名義で2012年にリリースした『ブラック・レディオ』。ジャズ、ヒップホップ、R&Bを融合させ、“ブラック・ミュージック”の新たな音楽の可能性を示した本アルバムのタイトル曲といえるのが、現在はヤシーン・ベイとして活動しているモス・デフをフィーチャーした「ブラック・レディオ」です。カッ、カッというビートとグラスパーの麗らかなピアノの上で矢継ぎ早に繰り出されるヤシーン・ベイのフロウが耳を惹くトラックとなっています。

 最後は、おまけのプラス1として、「ラジオ体操のうた」を挙げておきましょう。NHK(日本放送協会)のラジオ番組『ラジオ体操』のテーマ曲として、国民栄誉賞受賞歌手の藤山一郎が作曲を手掛けた“新しい朝が来た”で始まるこの曲は、現在3代目。ラジオ体操以外でも、カゴメ「野菜生活100」、ダイハツ「タフト」、養命酒、かんぽ生命、マクドナルド「朝マック」など数多くのCMでも使われています。

(写真は2012年リリースのエスペランサのアルバム『ラジオ・ミュージック・ソサイエティ』)
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