リモート会議がスムーズに行えるAndroid OS搭載の高性能ビデオバーシステム「PanaCast 40 VBS」の製品説明会が6月13日に都内で開催されました。
デンマーク・コペンハーゲンを本拠とし、オーディオ、ビデオ、コラボレーションソリューションブランドJabraを展開するGNオーディオジャパン株式会社。同社が8月に販売を予定している「PanaCast 40 VBS」は、中会議室向けの「PanaCast 50 VBS」で好評価を得ている機能を搭載し、小会議室向けに作られたコンパクトなデザインのビデオバー。
ビデオバーシステムは、カメラ、マイク、スピーカー、そして多くの場合、コンピューティング機能を1つのコンパクトなユニットに統合したビデオ会議用のオールインワンデバイス。会議室やハドルルーム(少人数の会議スペース)で、オンライン会議を簡単かつ効率的に行うために設計されています。
安藤靖代表取締役社長は2020年にはじまった新型コロナウイルスの蔓延によりリモートワークが急増したものの、「90%の企業が2024年末までに“return to the office”を義務化すると言われていました。さらに、各企業の代表者の64%は2026年までにスタッフ全員をオフィス勤務に戻していこうと考えています。そのためにも従業員が『出勤したい』『会社に来たらいろんなツールが使えて便利だね』『コミュニケーション良くなるね』という環境作りをすることが会社のミッションになっていると思います」と現在のトレンドを紹介しています。
そして、「みなさんも2〜4人で小さな会議室を利用したことがあると思いますが、大きな会議室で一方的に話を聞くのではないので、全員が発言しますよね。それによりチームワークや信頼性が生まれると言われています。しかし、小さな会議室は利用率が高いものの、ハイブリッド会議の設備が整っていないのが現状です。日本には37〜40万の小会議室があると言われていますが、その内の3%しか設備は整っていません。その市場に向けてPanaCast 40 VBSを発表させていただきます」と商品開発に至るバックグラウンドを説明しました。
今年1月に北米、EMEA(ヨーロッパ・中東・アフリカ)、APAC(アジア太平洋地域)の900人のナレッジワーカーを対象に実施した調査では、「94%の従業員が小会議室を積極的に利用し、コラボレーションに最適な場所と評価」「65%が『最も革新的なアイデアが小会議室から生まれる』と考えている」「51%の小会議室に必要なテクノロジーが不足」「72%が適切なツール・設備により生産性が大幅に向上する」などの回答が得られたことも伝えられました。
清水映雄ビデオソリューションエンジニアは、「みなさんはコミュニケーションとはどうあるべきとお考えですか?今、わたしはここで話をしていて、みなさんの表情とか、納得されているのか、不満を持たれているのか、などの情報が目から入ってきます。これは音だけではわかりません」と映像の重要性を語り、「PanaCast 40 VBS」について「2つのカメラにより視野角が180度となり、搭載したスピーカー1つとマイク6つで参加者全員の表情と声がキャッチできます。また、焦点距離を40cmと短くすることで、カメラに近い位置に座っている人もはっきり捉えることができます」と特徴をアピール。
会場には、「PanaCast 40 VBS」が設置された会議室を模したブースも用意され、来場者はJabra独自の180度画角による映像、双方向に届くクリアな音声によるスムーズなハイブリッド会議を体験しました。