昨年12月に発売された『
ア・ニュー・キャリア・イン・ア・ニュー・タウン(1977-1982)』に続く、
デヴィッド・ボウイ(David Bowie)のボックス・セット第4弾『ラヴィング・ジ・エイリアン[1983-1988]』が登場。11枚組CD、15枚組LPの2フォーマットで10月12日(金)に発売されます。日本盤は10月下旬の発売を予定。
同作には、『レッツ・ダンス』(1983年)、『トゥナイト』(1984年)、『ネヴァー・レット・ミー・ダウン』(1987年)といったオリジナル・アルバム(『ネヴァー・レット・ミー・ダウン』はオリジナル・ヴァージョンと2018年ヴァージョンの2種を収録)に加え、ライヴ・アルバム『グラス・スパイダー(ライヴ・モントリオール '87)』や、1983年の公演を収録する未発表ライヴ・アルバム『シリアス・ムーンライト』、オリジナル・リミックス楽曲を多数収めた『ダンス』、アルバム未収録曲やオルタナティヴ・ヴァージョン、Bサイド曲やサウンドトラックに提供した楽曲などをコンパイルしたレア楽曲集『リ・コール4』と128頁(LPボックスは84頁)のブックレットを同梱。
『ネヴァー・レット・ミー・ダウン』の2018年ヴァージョンは、ボウイのプロデューサー / エンジニアを長年務めたマリオ・マクナルティによる指揮の下で新たにレコーディングしたもの。この新録音は、2008年のコンピレーション・アルバム『iSelect』に収録された「タイム・ウィル・クロール」のマクナルティによるリミックスに手ごたえを感じたボウイの構想によるものとのこと。
2018年にニューヨークのエレクトリック・レディ・スタジオで行われたレコーディングには、リーヴス・ガブレルズ(g)、
デヴィッド・トーン(g)、スターリン・キャンベル(ds)、ティム・ルフェーブル(b)が参加。ストリング・アレンジメントには
ニコ・マーリー、「シャイニング・スター」には
ローリー・アンダーソンがゲスト参加しています。収録曲「Zeroes」の2018年ヴァージョンは、Apple Music、Spotifyなどで配信中。
ライヴ・アルバム『シリアス・ムーンライト』は、83年のモントリオール公演を当時ボブ・クリアマウンテンがミックスしたものの、未発表となっていたもの。アートワークには、デニス・オリーガンによるライヴ写真が多く使用されています。
アナログでのリリースは今回が初めてとなる『グラス・スパイダー(ライヴ・モントリオール '87)』は、音楽と演劇を融合させた革新的なステージが話題となったツアーの公演。「あれだけの規模の金額を使ってあれだけ大きなステージをできたのは、あれが初めてだったよ! 70年初期から、ロックンロールを表現する場として大規模なショウをやりたいってずっと夢見てきたんだ」とボウイは語っています。
レア楽曲集『リ・コール4』には、シングル・ヴァージョン、アルバム未収録曲、エディット・ヴァージョン、Bサイド曲や、『ラビリンス / 魔王の迷宮』『ビギナーズ』『風が吹くとき』といった映画に提供した楽曲などを、最新リマスター音源で収録しています。
また、『ダンス』には当時発表されていたリミックス・ヴァージョン12曲を収録。このタイトルは、当初85年にリリースが予定されながら、世に出ることのなかったリミックス・アルバムのタイトルから名付けられています。