23歳の若さでベルリン・フィルに首席フルート奏者として入団し、“フルート界の貴公子”と騒がれた
エマニュエル・パユ(Emmanuel Pahud)も今では40歳を越え、その天才ぶりと高い芸術性はさらに深まり、現在では“キング・オブ・フルート”の名を欲しいままにしています。そんなパユの最新作は、その名の通り
『ザ・フルート・キング〜フリードリヒ大王の無憂宮の音楽』(TOCE-90208 税込3,800円)。11月9日にリリースされます。
この『ザ・フルート・キング』の“キング”とは、18世紀のプロイセン啓蒙君主フリードリヒ2世のことでもあります。フリードリヒ2世は自身がフルートを吹き、フルート・ソナタを100曲、交響曲を4曲作曲しており、かつC.P.E.バッハ(J.S.バッハの次男)やクヴァンツ、ベンダなどの宮廷音楽家を抱え、18世紀のヨーロッパ音楽史に多大な影響を与えた大王でした。
今回のパユのアルバムには、フリードリヒ2世の宮廷に訪れた当時の名のある作曲家たちが、王と彼の友人たちのために提供したフルート作品が数多く収められています。いずれの作品もあまり知られていないものが多く、さらには大王自身や、彼に手ほどきを受けたとされる妹アンナ・マリアの作品まで収録されているのも興味深いところです。
なお、“無憂宮”とはフリードリヒ大王がヴェルサイユ宮殿に憧れて建てたサンスーシ宮(日本語では“憂いなし”を意味し“無憂宮”として知られる)のこと。
1枚目には協奏曲、2枚目にはソナタを収めた大充実の2枚組。ジャケット写真のパユのコスプレ姿にも注目です!