全国600ヵ所での上映という社会現象を巻き起こした
『ミツバチの羽音と地球の回転』から4年、原発事故の前から一貫して“核・被ばく”を描いてきた
鎌仲ひとみ監督の最新ドキュメンタリー映画『小さき声のカノン』が遂に完成。2015年の春、公開予定です。
“核をめぐる三部作”として国内外で高い評価を受けた
『ヒバクシャ ―世界の終わりに』、
『六ヶ所村ラプソディー』、『ミツバチの羽音と地球の回転』に続く、新たな第一歩となる本作は、2011年の福島原発事故、そして1986年のチェルノブイリ原発事故後を、心を揺らしながらも生き抜こうと前を向く母親たちが主人公。普通の主婦たちが「泣いていても何も変わらない」と勇気をもって声をあげ、自分たちの暮らしや子どもたちの命を守ろうとする姿がいきいきと描かれています。
さらに、事故から28年を経てなお、その影響下にあるベラルーシの今を描きながら、二つの国で“事故後を生きる”人々を通じ、観る側も、原発や環境問題について考えさせられる内容に。
公開決定にあたり、鎌仲監督は「今、私たちは謙虚に命に向き合わなければならない時代に生きています。誰もが小さな存在だけれども、小さくあることこそを大切にしたいという思いでこの映画を作りました。映画が、一人でも多くの悩みや揺らぎの中に生きるお母さんたちに届きますように」と、コメントしています。
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