ノーナリーヴス、クラムボンらと共にワーナーの銘打った“北青山系ミュージシャン”などと括られていたのも数年前のこと。キリンジはこのたび1998年のデビュー作『ペイパードライヴァーズミュージック』から2002年の『OMUNIBUS』まで在籍していた古巣の“ワーナーミュージックジャパン”を離れ、“東芝EMI”に移籍することになりました。

　しかし、この移籍でファンの間で気になるのは「今後発売されるキリンジのCDがCCCD（コピーコントロールCD）になってしまうのでは？」という問題。事実、ファンサイトなどでは熱く語られ、CCCD特別コーナーが設けられるなど、この音楽業界全体が抱える大きな課題について考えるひとつのきっかけづくりとなっているようです。

　そんな中、気になるキリンジのリリース情報をお伝えいたしましょう。3月26日に発売予定の移籍第一弾、タイトルは『kirinji ep ＋』（仮）で、プロデューサーには毎度おなじみ（今までのキリンジ作品ほとんどを手掛ている）冨田恵一氏を迎え、内容はシングルリリースされる楽曲を含む６曲に、そのインストゥルメンタルを加えた計12曲となるそうな。

　CCCDのことがなければファン全員が心の底から楽しみにしている新作、今回は特別に収録曲（タイトル未定）のプロモーションビデオが見られるCD-EXTRA仕様となっているとのこと。 ・・・・・・ということは、今回はとりあえずCCCD回避の模様ですね。ファンもひとまずは胸をなでおろしてよさそうですよ。ほっ。