ピアニスト、
近藤嘉宏のニュー・アルバム
『ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第16・17・18番』(UCCY-1013 税込3,000円)が12月2日に発売されます。
今作は、近藤嘉宏が進めているベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全曲録音プロジェクトの第2弾。ギタリストの
鈴木大介をプロデューサーに迎え、名器ベヒシュタインで録音された第1弾『ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第12番・第13番・第14番「月光」・第15番「田園」』は今年5月にリリースされ、高い評価を受けました。
ベートーヴェンが耳の疾病で悩んでいたといわれる頃に作曲された中期ソナタからスタートした全曲録音ですが、ディレクションを引き受けた鈴木大介のアーティストならではのテイク選びも素晴らしく、ますます息の合う二人の様子が伝わってきます。
第1弾よりもさらに磨きのかかった本作では、いつもながらの安定したテクニックはもちろん、40代を迎えた近藤嘉宏の内面的な充実を窺い知ることができるでしょう。
安定したテクニックとベートーヴェンへの深い共感が、佳作ソナタに静かな輝きを与えています。