今年6月の来日公演でも圧倒的な評価を得たドイツの若きピアニスト、
マルティン・シュタットフェルト(Martin Stadtfeld)のニュー・アルバム
『ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番&ソロ作品集』(SICC-1256 税込2,520円)が12月23日にリリースされます。
バッハの『ゴールドベルク変奏曲』で鮮烈なデビューを飾ったシュタットフェルトが今回挑むのは、古典音楽の巨匠
ベートーヴェン! 初のベートーヴェン録音に選ばれたのは、第2番の協奏曲です。ベートーヴェン25歳の時の作品で、番号は第2番ですが、じつはいちばん最初に書かれたピアノ協奏曲。そのため、第4番や第5番のような勇壮な内容ではなく、ハイドンや
モーツァルトの影響が強く出た、ベートーヴェンとしては比較的規模の小さいものになっていますが、それでも随所にこの作曲家らしい個性がうかがえる作品です。
共演はバイロイト音楽祭にも出演して人気が上昇中のセバスティアン・ヴァイクレ指揮するシュターツカペレ・ドレスデン。まさに理想的な布陣といえます。
カップリングはベートーヴェンの初期のソロ作品集。ふだんあまり取り上げられない小品が中心ですが、ここにもシュタットフェルトの個性が存分に発揮されていること間違いありません。