昨年3月11日に発生した東日本大震災、その後の原発事故による放射能汚染は、生活の基盤である環境と人の命そのものを脅かしています。
そうしたなか、清泉女子大学にて〈被爆ピアノとヴァイオリンの語らい〉と題したチャリティ・コンサートが開催されることになりました。人間とすべての生き物の命が脅かされることのない世界を願い、祈りを込めて行なわれるコンサートです。
開催は11月24日(土)14時より、東京・五反田の清泉女子大学講堂にて。入場料は2,000円です。
このコンサートでは、1945年8月6日に広島で被爆したにもかかわらず、関係者の尽力で見事に復元され、誕生して約100年になる日本最古級の6本脚のグランド・ピアノがヴァイオリンと共演します。
同年8月9日に被爆した長崎・浦上天主堂の被爆マリア像のコラージュをバックに、それらが無言で発するメッセージに耳目を集中し、人類の行く末に思いをはせる機会を提供してくれることでしょう。
演奏者は鈴木健史(ヴァイオリン)、鈴木弘子(ピアノ)、コロンえりか(ソプラノ)。プログラムは
バッハ=
グノーの「アヴェ・マリア」、
ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ「クロイツェル」、「被爆マリアに捧ぐアヴェ・マリア」など。