世界に名だたるオーケストラがこぞって来日する今秋、最大のニュースとなること間違いなしの公演が決定しました。
2006年に大旋風を巻き起こした“ルツェルン・フェスティバル in 東京2006”から7年、今年80歳となる巨匠指揮者、
クラウディオ・アバド率いる
ルツェルン祝祭管弦楽団が10月に東京・サントリーホールで4回の公演を行ないます!
10月15日(火)、17日(木)は
シューベルトの交響曲第7(8)番「未完成」と
ブルックナーの交響曲第9番、10月20日(日)と21日(月)はピアニストのラドゥ・ルプーをソリストに迎えた協奏曲とベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」が予定されています。
シューベルト&ブルックナーの組み合わせは、両作曲家による「未完成」プログロラム。2000年に
ギュンター・ヴァントが
ハンブルク北ドイツ放送交響楽団とともに、最後の来日をした際のプログラムと同じ2曲です。
ここ数年、アバド&ルツェルン祝祭管はブルックナーの交響曲をずっと取り上げており、この夏、現地ルツェルン・フェスティバルで演奏してから、そのままこのプログラムを日本に持ってくることになります。
もうひとつのプログラムは、名手
ラドゥ・ルプーが弾く協奏曲。曲目は未定ですが、ルプーは昨今、
モーツァルト管弦楽団や
マーラー・チェンバー・オーケストラといった、アバドが創設したオーケストラと、アバド自身の指揮で共演する機会が多く、ルツェルン祝祭管では昨年夏に代役で出演、
ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番を弾いています。そうした縁浅からぬパートナーシップをもつ大家同士。曲目の決定を楽しみに待ちたいところです。
また「英雄」交響曲の方は、
ウィーン・フィルや
ベルリン・フィルと繰り返しベートーヴェンの交響曲チクルスとして演奏・録音しており、アバドが指揮者として経験も叡智もふんだんに蓄えているレパートリーです。しかし、このルツェルン祝祭管では初めてとなるので、また違った新鮮さを味わえることでしょう。
ルツェルン祝祭管は、まだメンバーが発表されていないものの、ヴィオラの
ヴォルフラム・クリスト、フルートの
ジャック・ズーン、オーボエのルーカス・マシアス・ナバッロ、ホルンのアレッシオ・アレグリーニ、トロンボーンの
ヨルゲン・ファン・ライエンといったおなじみの名手の参加は決定しています。
ズーンやナバッロ、アレグリーニは、ここ数年、アバド指揮モーツァルト管と、モーツァルトの『管楽器のための協奏曲』アルバムのシリーズでソロを吹いている達人たちです。
未定の情報については、随時KAJIMOTOのwebサイト(
www.kajimotomusic.com)などで発表予定。期待して待ちましょう!