現在開催中の〈第68回カンヌ国際映画祭〉にて、「ある視点」部門に正式招待されていた
黒沢 清監督作『岸辺の旅』(10月1日公開)が現地時間・5月17日に公式上映。W主演で夫婦役を演じた
深津絵里と
浅野忠信、そして黒沢監督がレッドカーペットと舞台挨拶に登場しました。
背中が大きく開いた美しいブラックドレスに身を包んだ深津と長身を生かしたスマートなタキシード姿の浅野がレッドカーペットに登場すると、観客からの大きな声援とともに、世界各国から集まった100台以上のカメラのフラッシュが周囲を包み込む。公式上映終了後は、場内で5分以上にわたるスタンディング・オベーションを受けた後、さらに感激した観客が3人を待ちうけ、会場外でも5分以上の熱いスタンディング・オベーションが続けられるという、大きな感動に包まれました。
黒沢監督にとっては、2008年の〈第61回カンヌ国際映画祭〉「ある視点部門」で審査員賞を受賞した『トウキョウソナタ』に続く受賞が期待される『岸辺の旅』。また、ヨーロッパでも絶大な人気をほこる黒沢監督の作品とあって、フランスの配給会社「Version Original(バージョンオリジナル)」により、今秋フランス国内で100〜150館規模での公開も予定しており、今回のカンヌ国際映画祭での好反響に注目が集まっています。