新世代のアーティストを日本のファンに紹介し、クラシック界のニュー・スターを生み出すという、ワーナー・クラシックスによるプロジェクト“ワーナー・クラシックス ライジング・スターズ”。その第2弾として、フランス出身のチェリスト、
エドガー・モロー(Edgar Moreau)の2タイトル
『ジョヴィンチェロ〜バロック協奏曲集』(WPCS-13320 2,600円 + 税)、
『PLAY 〜チェロ小品集』(WPCS-13321 2,600円 + 税)が12月9日(水)に同時リリースされます。
モローは1994年、パリ生まれのチェリスト。17歳のときに第14回〈チャイコフスキー国際コンクール〉で2位および現代作品最優秀演奏家賞を受賞し、“若き俊英”としてコンサートやオーケストラの共演を重ねています。〈ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2015〉では
ドヴォルザークのチェロ協奏曲を演奏し、その音楽性と小柄で親しみやすいルックスが印象に残っている方も多いのではないでしょうか。
アルバム『ジョヴィンチェロ〜バロック協奏曲集』のタイトル“ジョヴィンチェロ”とは、イタリア語で“若者”を意味します。“チェロの若者”というダブル・ミーニングのタイトルとなっている本アルバムは、モローが得意とするバロックの
ハイドンや
ヴィヴァルディ、
ボッケリーニ、
プラッティのほか、世界初録音となるルイジ・グラツィアーニの協奏曲を収録。このアルバムについて、モロー本人は2015年5月のインタビューで「若い感性で現代のスピーディな感覚に合った演奏」と語っています。共演は、バロックの分野で定評のある指揮者
リッカルド・ミナーシと、バロック・アンサンブルのイル・ポモ・ドーロです。
もう一方のアルバム『PLAY 〜チェロ小品集』は、モローのエラート・レーベルへのデビュー録音。共演のピアニスト、ピエール=イヴ・オディクとともに、
モンティの「チャルダッシュ」やポッパーなど超絶技巧を朗々と聴かせたかと思えば、強烈な歌心で
フォーレの「エレジー」や
シューベルトの「アヴェ・マリア」などをしっとりと演奏しています。さらに、現代的なセンスが問われるプーランクの「愛の小径」なども収録されています。