本映画は、売れない漫画家・山城圭吾が、偶然目撃した惨殺事件の犯人の顔を“キャラクター”化して漫画を描き、売れっ子になってしまったことから展開するダークエンターテインメント作品。若手屈指の演技派俳優として活躍が目覚しい菅田将暉が主人公・山城圭吾を演じ、人の悪を描けず苦悩する漫画家が殺人事件の犯人と出会ったことで運命に翻弄されていく姿を、確かな演技力で繊細に表現します。また、山城の運命を狂わす天才的な殺人鬼・両角(もろずみ)を本作が俳優デビューとなるSEKAI NO OWARIのヴォーカル・Fukaseが務め、独特の存在感と美しさで熱演。そのほか、小栗旬、高畑充希、中村獅童と豪華キャストが集結し、全編クライマックス級の息もつかせぬ怒涛のストーリーとなっています。
この映画のサウンドトラックは、藤井風やSIRUPなどをプロデュースし、今一番おしゃれでかっこいい音楽を作っているYaffleこと、小島裕規さんが作って下さっています。その中でも、メインテーマが圧倒的にかっこよく、この曲に男声ラップと女声メロディーを乗せたら最高じゃないか?と考えたのがきっかけです。Rin音さんはメロウで優しいイメージがありますが、もともとはフリースタイルで攻撃的なラップをしていた方。殺人鬼・両角は「優しい殺戮者」というイメージがあったので、彼だったら、その両面を表現してくれるんじゃないかと思いました。実は、ACAねさんに映画の特報でタイトルのナレーションをお願いしていました。そのときは、主題歌のことは考えていません。この映画のもつ空気感、怖さと切なさを表現できる声を探していたときに、不意にACAねさんの声を思い出しました。駄目元でオファーしたら、やって下さるとの返事を頂けて。そして、完璧にこの映画の世界を声だけで表現して下さいました。そのことがあって、女声ボーカルにはACAねさんの声しか考えられませんでした。ACAねさんは、ずっと真夜中でいいのに。ですべての曲の作詞作曲をしており、その曲作りのクオリティーの高さは証明済み。この主題歌制作においても、メロディーと歌詞はACAねさんに作ってもらうお願いをしました。お二方とも、映画本編を見て、見事に寄り添いつつ、それを遥かに超える世界をつむぎだして下さいました。「菅田将暉×Fukase(SEKAI NO OWARI)」に負けない、「ACAね×Rin音」という夢の組み合わせにYaffleさんを加えた奇跡のコラボ。今、ヒットチャートを席捲しているメンツが一堂に会しているこのプロジェクト、半端ない破壊力だと思います。そして、半端ないクオリティーのヤバい曲が日本ミュージックシーンに生まれてしまいましたので、皆さん、絶対に聴き逃さないようにした方がいいです。マジで。 ――村瀬健プロデューサー