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映画『余命10年』の音楽制作の裏側を振り返る、監督・藤井道人×音楽・野田洋次郎の特別対談映像公開

野田洋次郎   2022/03/10 12:42掲載
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映画『余命10年』の音楽制作の裏側を振り返る、監督・藤井道人×音楽・野田洋次郎の特別対談映像公開
 3月4日に公開を迎え、週末動員ランキングで見事初登場実写映画No.1を獲得、公開3日間で興収3億円超えの大ヒットスタートを切った映画『余命10年』の監督・藤井道人と、音楽(劇伴と主題歌)を担当したRADWIMPS野田洋次郎による特別対談映像が公開されています。

 小松菜奈坂口健太郎ら日本を代表する俳優陣の熱演と、日本アカデミー賞受賞監督による演出もさることながら、本映画はRADWIMPSが書き下ろした主題歌、劇伴も大きな魅力の一つ。このたび公開された特別対談映像では、藤井監督と野田がお互いをリスペクトしつつ、映画に寄り添い、支えとなるような音楽に対して妥協のない制作の裏側を振り返ったものとなっています。

 クランクイン前から主題歌を含む数曲を用意してもらっていたという藤井監督は「みんなあの曲を頼りに『余命10年』を撮り進めていった」とコメント。RADWIMPSの音楽は、キャスト・スタッフ陣にとって心の拠り所のような存在だったことが垣間見えます。また、藤井監督は「音楽はもう一つの主人公だと思っています。野田さんがすごく作品に寄り添って、茉莉ちゃんに、和人に寄り添って曲を練りこんで作り上げてくれたから、音楽が本当に見事に調和してくれたんだと思います」とも語っています。

 映画の支柱となる音楽を生み出した野田は「“余命もの”と言われるようなものを作るのは、それだけで覚悟がいると思いますし、観る側にもバイアスやフィルターがかかって観られるものであると思うんです。だけど、それを遥かに飛び越えるくらい、まっすぐさというか、情熱というか、真摯さみたいなものが映像を観た時に、画面から飛び出してくるように感じました。全ての人たちが、そこに嘘なく生きているという姿が画面から滲み出てくる。それだけでものすごく価値があるなと思いました。ずっと残っていくような作品だなと感じましたし、このような作品に、初めて実写映画に音楽をつけられて本当に幸せでした。一生大事にしたいと思える映画です」と作品に込めた想いと感謝を話しています。

 また、主題歌「うるうびと」について野田は「和人が持っている悔しさであったり、茉莉がどれだけ生きたかったのか、この世界をどれだけ愛していたのかというのを、映画を観た人たちが音楽を聴いた時に蘇ってくれたらいいなと。ただそこで終わっても欲しくなくて、やっぱり生き続ける僕らが聴き続けてこの世界の色合い、景色が違うものに見えて欲しい。その景色のどこにでも茉莉が生きているような感覚になれたら良いなという想いが強くて、歌詞がどんどん出てきましたね」と振り返り、「閏年という言葉のイメージはあったんです。閏年は、4年に一度しかない稀有な1日。和人にとって茉莉がどれだけ稀有で、一つの人生でたった1人に巡り合える奇跡なのだということをタイトルでも言いたかったので、『うるうびと』という言葉が浮かんだ時にすごくしっくりきました」とタイトルに込められた意味を明かしています。


©2022映画「余命10年」製作委員会

『余命10年』
2022年3月4日(金)ROADSHOW
wwws.warnerbros.co.jp/yomei10-movie
配給: ワーナー・ブラザース映画
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