日本を代表するクラシック・ギター奏者、
荘村清志と
福田進一をプロデューサーに迎え、毎年夏に東京・Hakuju Hallで開催されている“Hakujuギター・フェスタ”。今年は8月30日(金)から9月1日(日)の3日間にわたって、ギターをめぐるヴァラエティ豊かなコンサートが開かれます。
今年で8回目を迎える“Hakuju ギター・フェスタ”のテーマは“バロック”。ギターの祖先であるビウエラやリュートが活躍した中世の時代から
ヴィヴァルディ、さらには“クラシック音楽の父”
バッハまでをフォーカスします。
8月30日(金)19時からのコンサート、第1部はヴォーカル・アンサンブル カペラと荘村清志、福田進一による中世ルネサンスの夕べ。スペインが生んだルネサンス音楽最大の作曲家の一人、ビクトリアの曲を中心に、
ジョスカン・デ・プレの作品やグレゴリオ聖歌など、美しい響きに包まれるプログラムとなっています。
第2部は
グレアム・アンソニー・デヴァインのソロ・リサイタル。19歳でブラジルに渡り、演奏家・指導者として南米全土で活躍、2002年にイギリス人として初めてアルハンブラ国際コンクールに優勝したヴィルトゥオーゾです。若くして世界的な名声を得ており、各国でリサイタルを開催、国際コンクールの審査員としても活躍。バッハをはじめ古楽にも幅広いレパートリーを持つデヴァインによる、緊張感あふれる完璧な演奏を堪能できることでしょう。
8月31日(土)は、16時30分から“旬のギタリストを聴く”。現代音楽を中心に活動し、エレクトリック・ギターも弾きこなす一方で古楽にも造詣が深いという若手ギタリスト、山田岳のリサイタルが行なわれます。
18時30分からは“バッハ”をテーマにしたコンサート。第1部では荘村清志と福田進一がそれぞれソロでバッハを演奏します。そして第2部では、気鋭のピアニストであるフランチェスコ・トリスターノの新曲が世界初演されます。演奏するのは荘村清志、福田進一、グレアム・アンソニー・デヴァイン、山田岳という錚々たる顔ぶれ。これは注目度大です!
そして最終日の9月1日(日)は15時から“ヴィヴァルディ”をテーマにしたコンサート。バロックを代表する作曲家、ヴィヴァルディの協奏曲を、この日のために結成されたスペシャルな弦楽四重奏団とともに披露します。大萩康司、グレアム・アンソニー・デヴァインによる独奏、荘村清志・福田進一・大萩康司によるトリオ演奏と続き、最後に荘村清志・福田進一の両プロデューサーによる2台のギターのための協奏曲が演奏され、3日間にわたって行なわれたギター・フェスタを締めくくります。
ジャンルを越え、国境を越え、バロックの時代から世界中の人々に愛されてきた楽器、ギターの可能性を存分に味わえる3日間、ぜひ足をお運びください。