スティーヴン・マルクマス 2002/12/03掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
先々月のニュースでお伝えしていたとおり、10月にはバンド結成10周年を記念して、1stアルバム『Slanted & Enchanted』が、ジョン・ピール・セッション/92年のロンドンでのライヴ、などから未発表テイクを収録、映像特典、豪華ブックレット、CD2枚組計48曲! という恐ろしいほどのという豪華仕様でリリース(輸入盤のみ、国内盤は中止に)。そして、バンドの歴史がたっぷり詰まった90分を堪能できるDVD『Slow Century』も先日リリースされました、“
ペイヴメント”。解散したのに10周年というのも変な話ではありますが、ファンも手放しで喜べる内容だけに細かいことは言えません。すでに解散から2年、もう少しで3年が経とうとしている今、元フロントマンに新たな動きが。
やはり、ペイヴメントといえばあの男前、
スティーヴン・マルクマスですね。バンド時代から大きく音楽性が変化したわけもなく、昨年リリースされたソロ・アルバム『スティーヴ・マルクマス』でも“ローファイ”臭の漂う脱力ロックを披露。スカスカ気味の演奏から突如飛び出す金属的なギターの轟音と、フワフワヘロヘロのヴォーカル・ライン、珍妙なステージング、どれをとっても適当な、良い感じのトリップを味わえる好盤ではありましたが。ザ・ジックスを従えた来日公演も大好評で幕を閉じ、アルバム未発表曲や、ドイツでのライヴ・ヴァージョンをはじめとした日本オリジナル編集のミニ・アルバム『JENNY & THE ESS-DOG』をリリースしてくれていった彼。事後のフォローも万全の彼が、2ndアルバムを完成させたという話が飛び込んできました! 所属している“
MATADOR RECORDS”によると、タイトルは『Pig Lib』。アルバムの中から「us」という曲が試聴可能に。残響する楽器隊とユニゾンで歌われるメロディの、安っぽさがありながらも安心できる質の良さ。アルバムのほうも良さそう・・・・・・、しかしながらリリース日程は来年の3月18日。先は長いですね。きっと、必ず行なわれるであろう来日公演を期待しつつ待ちましょう。