“Mステ”の通称でおなじみの、毎週金曜夜にテレビ朝日系で生放送している人気音楽番組『ミュージックステーション』は、1986年10月24日に第1回の放送を開始しました。
テレビ朝日系の金曜20時台のゴールデン / プライムタイムは、それまで『ワールドプロレスリング』が放送されていましたが、ゲストアーティストが生放送でスタジオライヴ行なう“楽曲を聴かせること”をコンセプトとした音楽番組へスイッチ。放送回数は1,000回を優に超え、放送40年目も視野に入ってきた長寿番組として親しまれています。
番組名に“ステーション”を冠しているのは、『ミュージックステーション』初回放送の前年にスタートした報道番組『ニュースステーション』にあやかったもの。番組の顔となる総合司会は長きにわたって
タモリが務め(1987年4月より)、サブ司会はテレビ朝日の若手アナウンサーが担当するのが定番となっていますが、放送開始当初の総合司会は
関口宏で、「東京ららばい」などのヒットを放ち、タレントや女優としても活躍した歌手の
中原理恵がサブ司会を務めていました。
2021年には「同一司会者による生放送音楽番組の最長放送」としてギネス世界記録に認定。タモリはフジテレビ系バラエティ『森田一義アワー 笑っていいとも!』に続いて、2度目のギネス認定となりました。
現在はレギュラー放送に加えて、スペシャル番組、スーパーライブ、ウルトラFESなどさまざまな形で放送を展開し、音楽番組のトップランナーとして確固たる地位を築いています。
番組やスポットCMなどで流れるテーマ曲は、
B'zの
松本孝弘による「#1090 〜Million Dreams〜」を起用。1992年1月からテーマ曲に起用されていた松本の「#1090 〜Thousand Dreams〜」をベースに、リミックスを施したヴァージョンとなっており、2016年3月より番組を彩っています。同曲は2016年4月リリースの松本孝弘のアルバム『
enigma』(写真)にボーナストラックとして収録。同アルバムでは、TBS系の紀行番組『世界遺産』のメイン・テーマ「Vermillion Palace」やエンディング・テーマ「Mystic Journey」なども聴くことができます。