今年1月に初めて日本で開催された<SMTOWN LIVE in TOKYO>。チケットが一瞬でソールドアウトしたことを受け、9月2日〜4日の3DAYSに渡り、「S.M.ENTERTAINMENT」所属の11組36名のアーティストによる<SMTOWN LIVE in TOKYO SPECIAL EDITION>と題された追加公演が東京ドームで行なわれました!
<SMTOWN LIVE>は、2008年初開催以来、今まで全世界6ヵ国で開催、2010年からは<SMTOWN LIVE WORLD TOUR>と題し、昨年8月のソウル公演を皮切りに、LA、上海、東京などを廻るワールド・ツアーとして開催。最近では6月のパリ公演も大成功を収め、アジアを超えて全世界の音楽ファンに注目される最高の音楽フェスティバルとして位置づけられています。そしてさらに、<SMTOWN LIVE in NEWYORK>公演が決定! 今年の10月23日(日)、ニューヨークのMadison Square Gardenで15,000人規模で行なわれる予定とのこと。
【<SMTOWN LIVE in TOKYO SPECIAL EDITION>オフィシャル・ライヴ・レポート】 抜群の歌唱力を持つ
J-Minの「Shine」でライヴはスタート。久々の日本でのパフォーマンスとなった
天上智喜やKIM MIN JONG、KANGTAによる、それぞれの個性を発揮したステージが続いていく。
中でも、客席からひときわ大きな声援が沸き上がったのが、ライヴ前の会見で来年日本で正式にデビューすることを発表した
f(x)。韓国でのデビュー曲「LA ChA TA」やアッパーなナンバー「Chu」で会場のテンションを一気に上昇させる。

f(x)
続いて
SHINeeがステージに登場すると、オ―ディエンスはさらに熱狂。今年6月に日本デビューを果たした彼らは、そのデビュー曲「Replay-君は僕のeverything‐」や、8月29日にリリースされたばかりの2ndシングル「JULIETTE」を日本語で披露。本公演前のオープニングセレモニー時に「いつかは立ちたいと思っていた夢の舞台」と語っていた東京ドームで若さを炸裂させたフレッシュなパフォーマンスを見せてくれた。

SHINee
SHINeeより一足早く、昨年9月に日本デビューしたのが
少女時代。1stアルバム『GIRLS'GENERATION』が出荷枚数80万枚を突破するなど、すでに日本で旋風を巻き起こしている彼女たちは、そのパーフェクトなルックスと可憐なダンス、そして女の子ならではのキュートなヴォーカルを披露。「Kissing You」では、日本語の曲ではないにもかかわらずオ―ディエンスも一緒に歌い、いかに彼女たちの楽曲が日本で愛されているかを証明してみせた。

少女時代
日本での正式デビューはまだだが、絶大な人気を博しているのが
SUPER JUNIOR。この日も代表曲「美人(BONAMANA)」のイントロがはじまったとたん、一糸乱れぬ掛け声が会場から沸き上がった。さらに、現在韓国で驚異的なセールスを記録している5thアルバム『Mr.Simple』のリード曲「Mr.Simple」を披露すると、客席は大喜び。間奏で繰り出されるアグレッシヴなダンスにも熱い視線を注いでいた。さらに12月10日、11日には、京セラドームで単独ライヴ<SUPER SHOW 4>を開催することも明らかにされ、今年2月に横浜アリーナで3日間行なった<SUPER SHOW 3>のチケットがまたたく間に完売したことを思うと、この12月のライヴも相当な反響を巻き起こすに違いない。

SUPER JUNIOR
「S.M.ENTERTAINMENT」に所属するアーティストの中で、いち早く日本での人気を不動のものにしたのが
BoA。2001年に日本でデビューした彼女は、今年10周年イヤ―を迎えた。オープニング・セレモニーでも「東京ドームでライヴができることは、10周年を迎えた私にとって、とても意味がある」と語っていたが、現在のようにK-POPが認知されるずっと前から日本で活動し、確固たる地位を築いてきた彼女には、東京ドームのステージは感慨深いものがあるだろう。それだけに、その想いをぶつけたパフォーマンスは圧巻。キレのあるダンスはもちろん、日本語のバラード「I See Me」を素晴らしい表現力で歌い上げてくれた。

BoA
BoAもSHINeeのKeyをフィーチャーした楽曲「I did it for love」を披露したのだが、この<SMTOWN LIVE>の特徴のひとつが、様々なアーテイストによるコラボレーション。例えば少女時代のジェシカとf(x)のクリスタルという組み合せで聴かせてくれた「Tik Tok」や、SUPER JUNIORのキュヒョンと少女時代のソヒョンがデュエットした「Way back into love」、SUPER JUNIORのリョウクとイェソンにSHINeeのオンユを加えた3人が日本語で熱唱した「千の風になって」など、それぞれの単独ライヴでは聴くことのできないナンバーを味わうことができるのだ。ユニットの枠を越えたレア度の高いコラボレーションが楽しめる、これも<SMTOWN LIVE>がたくさんのファンに支持される理由なのだろう。

次から次へと人気のアーティストが登場する中、やはり一番の声援を浴びていたのが
東方神起。地上15メートルの高さに姿を現した2人は、そのままワイヤーに吊られて85メートル移動。熱い声を上げるファンの想いに応えるように、彼らもシングル曲「Super Star」や「Why?(Keep Your Head Down)」はもちろん、「ニュー・アルバムの中の曲を1曲歌いたいと思います」(チャンミン)と、9月28日リリースのアルバム『TONE』に収録されている楽曲「B.U.T(BE-AU-TY)」を披露。ワイルドさとキャッチーなメロディが印象的なナンバーを披露し、オ―ディエンスの視線を釘付けに。東方神起は来年の1月からの全国ツアーも決定。人気と実力を兼ね備えた彼らの地位は、もはや盤石と言っていいだろう。
そして、全56曲、4時間半に及んだライヴは「光(Hope)」を全アーティストが一緒に歌い、ハッピーな雰囲気の中で終了。天井からはたくさんのカラフルな風船が舞い落ち、オーディエンスは満面の笑顔でそれを受け止めていた。終わりゆく2011年の夏。東京ドームに詰めかけた人々にとっては、この夏の最高の思い出が出来たに違いない。(文章:高橋栄理子)