華麗なテクニックと美貌で人気のピアニスト、
蔵島由貴が初の映画出演! 日本を代表する6大女優の共演で話題の映画『Flowers -フラワーズ-』で
鈴木京香と共演しました。
この映画で蔵島由貴は、鈴木京香演ずる奏(かな)にまつわるエピソードの中で登場します。コンサートホールでオーケストラとコンチェルトを演奏している印象的なシーン。演奏曲目は、
自身のアルバムにも収録している
ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番で、まさに彼女の本領発揮というところ。
出演の依頼があったのは撮影の約3週間前だったといいます。彼女のアルバムがきっかけで映画スタッフから名前が挙がったとのこと。映画に出演した感想を蔵島由貴はこう語っています。
「短いシーンですが、12時間じっくりのレコーディング&撮影でした。指揮者の方、オーケストラの方々とは当日初めてお会いしましたが、良い雰囲気で録音が進められたと思います。熱意とこだわりいっぱいの楽しい現場で、あっという間のひとときでした。コンサートでの演奏シーンでしたので、特に演じるということはなく、いつもどおりという感じで、あまり緊張はしませんでした」
鈴木京香との共演については、
「とても素敵な方でした。別のシーンで、鈴木さん少しピアノを弾かれる場面がありますが、ピアノは初めてで、この映画のために練習を始めたそうで、私の監修したDVDブック『1日30分30日でベートーヴェンが弾ける!』を使って練習して下さったと撮影終了後に聞いてとてもうれしかったです」
ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番は、古くは映画『逢びき』や『七年目の浮気』で使用され、近年でもフィギュア・スケート演技やドラマでも使用ているクラシックの人気曲。本来は3つの楽章からなる約30分の大作ですが、映画の中では第1楽章の一部分が演奏されています。
蔵島由貴は同曲に関して、
「この曲は通して聴くと一つの人生をたどるような、一本筋の通った作品です。1楽章は暗い情熱に満ちていて、困難に立ち向かうイメージですが2楽章になると、空が朝に向かって白み始めるように、希望の光が見え始め、3楽章は困難に打ち勝った誇りに満ちた輝かしい曲です。全楽章通してみると、どんな困難も克服できると思える、力が湧いてくるような傑作です」と思い入れを語っています。どこか映画『Flowers -フラワーズ-』の内容ともリンクするテーマを持った楽曲といえそうです。
試写を見て3回くらい泣いたという蔵島由貴は、映画『Flowers -フラワーズ-』について、
「さまざまな女性の人生が描かれていますが、家族の愛情に支えられながら、困難を克服していく主人公たちの心の変化が見どころだと思います」と語ります。
女優に興味はありますか? との質問については
「ピアノを演奏するシーンには、機会があればぜひ出演させて頂きたいと思います。また、イタリアに留学していたので、イタリア語を生かせるようなシーンであれば、お役に立てると思います」とのこと。あくまでピアニストが第一であるようです。
蔵島由貴は7月20日(火)に東京・杉並公会堂で、8月末に東京・日経ホールでリサイタルを行ないます。
映画『Flowers -フラワーズ-』は6月12日(土)から全国東宝系で公開です!
(c)2010『FLOWERS』製作委員会