ドレスデン・シュターツカペレ(Staatskapelle Dresden)は、3月15日の演奏会(
ニコライ・ズナイダー指揮リン・ハレル独奏)を、東北関東大地震の犠牲者に捧げました。
ドレスデン・シュターツカペレは、1970年代より定期的に日本に客演し、現地の音楽ファンより大きな支持を得ています。数年前からは、日本独自の友の会サークルも持ち、オーケストラの団員とあたたかい交流を行なっています。
同団のオーケストラ事務局長、ヤン・ナースト氏は以下のように述べています。
「日本で起こったことは、想像を絶するものです。ドレス デン・シュターツカペレの団員たちは、現地の状況に非常に心を痛めています。長年の関係のなかで、数多くの友情が生まれました。我々は皆、被 災地の状況がこれ以上悪化しないことを祈り、またドレスデンより、人々に精神的支援をお送りいたします」
演奏会のプログラムは、
ウェーバーの『魔弾の射手』序曲、
ドヴォルザークのチェロ協奏曲、
チャイコフスキーの交響曲第5番でしたが、さらに
エルガーの「エニグマ変奏曲」より〈ニムロッド(第9変奏)〉が追悼のために演奏されました。