キースのソロ作品を好むファンにとっては宝のようなライヴ音源集。1976年の来日公演から5ヵ所での演奏を堪能できるボックスで、彼の内面からとめどなくあふれ出すピアノの旋律を浴びるように聴くことができる。

玄人好みの名ジャズ・トランペッターが、ソニー・レッドとの2管フロントで1967年に行なったライヴが半世紀以上を経て発掘。ポール・チェンバースを含む強力なリズム・セクションをバックに巧みな演奏を披露するドーハムを聴くことができる。

どんな条件でも自分の色を出せるジョー・ロヴァーノが、ポーランドのマルチン・ボシレフスキのトリオと取り組んだ2回目のコラボ作。ECMやブルーノートをはじめとする名レーベルの粋を集めたような秀逸なサウンドが楽しめる。

孤高のジャズ・ベーシスト、チャールス・ミンガスが1977年に行なったアルゼンチン・ブエノスアイレス公演を収めたファン垂涎の発掘盤。ダニー・リッチモンドらを含むクインテットによる2日間の演奏を2枚組のボリュームで味わうことができる。

今なお絶大な人気を誇るビル・エヴァンスが、1964年から69年にかけて行なったフィンランドでの3公演を音源とする2枚組発掘盤。ドラマーの観点ではラリー・バンカー期からマーティ・モレル期への変遷も辿ることができる。

カラフルなキャリアを誇るフレディ・ハバードが、1967年にクインテットで出演した「ブルー・モロッコ」でのライヴを収めた2枚組。当時若手の注目株だったケニー・バロンのピアノが聴けるという意味でも貴重な発掘盤。

石井彰、大坂昌彦、安ヵ川大樹によるピアノ・トリオの10作目。ホルスト「Jupiter」や「スタート・トレック」のテーマ、宮沢賢治「星めぐりの歌」など、夜空を思わせる楽曲を収録。緊張とリラックスを兼ね備えた演奏に、トリオの成熟度がうかがえる。

ジャズ・ピアノの発展に多大なる貢献をしたアール・ハインズが1964年にコンタクト・レーベルに遺した完全ピアノ・ソロ作品。技術的な側面だけでなく、聴く者を幸せにするという根源的な魅力を全編に湛えた一枚。

ソウル・シンガーのアリス・クラークが、1972年にメインストリーム・レーベルに遺したアルバム。アーニー・ウィルキンスのプロデュースのもと制作されたアルバムで、シングルでもリリースされた「アイ・キープ・イット・ヒッド」などを収録している。

70年代初頭にオーネット・コールマンが吹き込んだ唯一のフライング・ダッチマン盤。デューイ・レッドマンを含む2管カルテット形式の生々しい演奏が聴ける作品で、コールマンはトランペットやヴァイオリンもこなしている。

オリヴァー・ネルソン率いるビッグバンドが、1971年にモントルー・ジャズ祭に出演した際の実況録音。この日のために書き下ろしたといわれるタイトル曲は27分近い大作であり、ガトー・バルビエリらのソロも印象的。

サックス奏者にして作編曲もこなすオリヴァー・ネルソンが、1975年にフライング・ダッチマンに遺した刺激的な一作。多数のプレーヤーを迎え、大胆にシンセサイザーや電子楽器を導入してコズミックな音楽を創出している。

オリヴァー・ネルソンの指揮・編曲者としての矜持が表れたフライング・ダッチマン盤。キング牧師へのトリビュート作品であり、怒りや悲しみ、喜びといったさまざまな感情を重ね合わせた人間らしい複雑さが投影されている。

女性ヴォーカルのレジェンドの一人、カーメン・マクレエがメインストリーム・レーベルに遺した1960年代半ばの作品。バカラックの名曲「アルフィー」のほか、「いそしぎ」などの名スタンダード曲を取り上げている。

唯一の無二のヴォーカルで今も根強い人気を誇るカーメン・マクレエが1965年にニューヨークのヴィレッジ・ゲイトで行なったライヴ。ピアノ・トリオの他にギターやフルート、パーカッションも参加したリラクシンな内容。

女流ヴォーカルのレジェンドが、1971年にメインストリーム・レーベルに遺した作品。当時のレギュラーだったノーマン・シモンズらを伴い、「ラウンド・ミッドナイト」などの有名曲を説得力たっぷりに歌いきっている。

根強い人気を誇るカーメン・マクレエが1964年に吹きこんだメインストリーム・レーベルでの最初のアルバム。ルグランからビートルズまで、当時の人気曲を中心にとりあげ、秀逸なオーケストラ・アレンジで歌い上げている。

不世出の女性ヴォーカリストが、1965年にメインストリーム・レーベルに吹き込んだアルバム。ドン・セベスキーの指揮するドラマティックなオーケストラ・アンサンブルをバックに、表情豊かな歌唱を披露している。

1982年にカーメン・マクレエが、モントルー・ジャズ・フェスティヴァルに出演した際の実況録音盤。シンプルなピアノ・トリオをバックに「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」をはじめとする人気曲を惜しみなく披露したステージの記録。

ヴォーカル・レジェンドの一人が1960年代にメインストリーム・レーベルに遺した諸作のひとつ。場の空気感を手に取るように感じることができる好ライヴ録音であり、「ラヴ・フォー・セール」をはじめとする曲のチョイスも良い。

カーメン・マクレエが遺した良質なライヴ作品のうちのひとつ。1960年代半ばに録音されたメインストリーム盤であり、当時共演を重ねていたピアニストのノーマン・シモンズらの手堅いサポートも本作の価値を高めている。

サックス奏者、ガトー・バルビエリが1971年にフライング・ダッチマンに吹き込んだアヴァンギャルドな一作。豊かなリヴァーブでスペーシーさすら漂わせるサックスと、パーカッションが駆動するラテン・フレイヴァーがクセになる。

比較的長尺の演奏を4曲収録したガトー・バルビエリのフライング・ダッチマン盤。ロン・カーターを含むリズム・セクションとともに熱のこもったインタープレイを披露しており、彼の作品としてはアヴァンギャルドさは少なめ。

オリヴァー・ネルソンのペンによるタイトル曲を含むガトー・バルビエリの1975年発表作。フライング・ダッチマンに遺された未発表曲を集めたものだが、決して駄作などではなく力強いサックスを余すところなく楽しめる。

ガトー・バルビエリが、ロニー・リストン・スミスやバーナード・パーディといった刺激的なメンツで出演した1971年のモントルー・ジャズ祭のライヴ録音。スタジオ盤以上に情熱的かつ表情豊かなサックス・プレイを披露している。