豪・メルボルン出身のトロンボーン奏者率いる10名からなるジャズ・ポップ・バンドによる1stアルバム。日本の石若駿をはじめとする実力者が多数参加しており、広範な音楽的素養をオリジナル曲に反映した才能あふれる一作だ。

欧州ジャズの一角を担う〈エンヤ〉に遺された作品群から、オーガニック＆アンビエントなセンスでクラブリスナーを中心に人気を博すCalmが選曲した異色コンピ。アーチー・シェップから高瀬アキまで、振れ幅の大きいセレクションでファンの心をくすぐる。

ピアニストのRINAが井上陽介らとのトリオで制作した全曲オリジナルで構成された3rdアルバム。小曽根真も認めた技術はもちろんのこと、三部からなるタイトル曲をはじめとするコンポジションの充実ぶりも見逃せない。

コルトレーンが「マイ・フェイヴァリット・シングス」に続いて「チム・チム・チェリー」に挑戦したことで知られる1965年のインパルス盤。マッコイ・タイナーらとの鉄壁のカルテット演奏を高音質SACD仕様で堪能できる。

ジャズとボサ・ノヴァの奇跡的邂逅で大ヒットとなった『ゲッツ／ジルベルト』。本作はスタン・ゲッツとアストラッド・ジルベルトによるライヴ盤で、ゲッツ・ミラクルを存分に堪能できる。ヴィブラフォンン奏者、ゲイリー・バートンの斬新なプレイも光る一枚。

コルトレーンのグループで知られるジミー・ギャリソンとエルヴィン・ジョーンズがソニー・ロリンズと共演した1966年録音作。フレディ・ハバードが参加したタイトル曲のほか、グルーヴィな「ブレッシング・イン・ディスガイズ」も魅力的。

商業的にも成功を収めた90年代の諸作に続き、クラールが2001年に放ったオリジナル作。スタンダード曲を中心とした構成ながら、ボッサに造詣の深いクラウス・オガーマンによるオーケストラ・アレンジがハイライト。

1964年の米・ニューヨーク公演を収めたフィリップス盤。弾き語りに近いフォーマットで綴られる冒頭の「アイ・ラヴズ・ユー、ポーギー」からスケールの大きなシモン節が全開。アフロアメリカンな歌唱も随所で聴かれる。

半世紀前に生まれたキース・ジャレットの歴史的名盤『ケルン・コンサート』の音楽に取り組むという大胆この上ないアルバム。ピアニストの山口ちなみが猛特訓の末に血肉化した音楽性が刻まれた貴重な一作だ。

日本が誇る山本剛が今は亡き岡田勉らとのトリオで95年に都内のジャズクラブで行なった演奏を収めた4枚組。山本の代名詞的な「ミスティ」を含め、2日間の計4セットが余すところなく収録されたファン必携盤。

日本が誇る山本剛が今は亡き岡田勉らとのトリオで95年に都内のジャズクラブで行なった演奏を収めた4枚組。山本の代名詞的な「ミスティ」を含め、2日間の計4セットが余すところなく収録されたファン必携盤がSACDの高音質で味わえる。

ソウルフルな楽曲が並ぶジャズ・コンピレーション。ニーナ・シモンやカーメン・マクレエといった実力者の歌唱を多数収録しているほか、ロニー・リストン・スミスやジミー・マクグリフといったグルーヴィな面々の楽曲も聴ける。

ニューヨーク在住のトランペッター、小倉直也のデビュー作にしてビッグバンドでの録音という意欲作。現地の腕利きミュージシャンとの実りあるコラボレーションがオリジナル曲とスタンダードの両面で結実している。

テナーサックス奏者の森田修史がワンホーン・カルテットで2024年に録音したリーダー作。メンバーのオリジナル曲を中心とした構成となっており、インタープレイの質とコンポジションの妙の両面からリスナーを魅了する。

癒しと快感をキーワードとするジャズ・コンピレーション。マル・ウォルドロンとオスカー・ピーターソンが隣り合わせという刺激的なセレクションで、MJQとソニー・スティットによる「ラウンド・ミッドナイト」のような変化球もあり。

ホットに踊れるジャズ・チューンを集めたコンピレーション盤。パーカーやマイルスといったレジェンドを多数収録しているほか、クロード・ウィリアムソンもフィーチャーするなどコアなファンも虜にするセレクションだ。

レジェンダリーなジャズ・ヴォーカリストによる歌唱を集めたコンピレーション盤。エラ・フィッツジェラルド、ビリー・ホリデイ、サラ・ヴォーンらの圧倒的な歌声のほか、青江三奈も収録。チェット・ベイカーやメル・トーメといった男性陣の名も。

ピアニストの野本晴美がオーソドックスなトリオ形式で録音した自身4枚目のアルバム。編成にこそ目新しさはないものの、全曲オリジナルで構成されており、織原良次と今泉総之輔もコンポジションを生かしたプレイをみせる。

ジャズ・ギターのレジェンドが1957年とその翌年に地元のインディアナポリスで行なったライヴなどを収めた発掘盤。メンバーや音質に若干のバラつきはあるものの、ウェスらしい演奏は充分に捉えられており歴史的価値も高い。

音楽家のキャロル・デキャンプが1950年代に録音していたウェス・モンゴメリーの秘蔵音源が2019年に初公式リリース。スタジオ録音とライヴが収められており、彼の代表曲「フォー・オン・シックス」など注目曲が目白押しだ。

21世紀のヒストリカル・レーベル、レゾナンス・レコードからの発表となるビル・エヴァンスの未発表作品。エディ・ゴメス、マーティ・モレルとの“第二期トリオ”編成による、ロンドンの名クラブ“ロニー・スコッツ”での演奏を収めている。

名盤として知られる1968年のモントルーでのライヴ作からわずか5日後に録音されていたスタジオ音源が半世紀後に公式リリース。エディ・ゴメスとディジョネットを従えた最高のピアノ・トリオによるインタープレイの数々が味わえる。

ビル・エヴァンスが、1966年5月に米シアトルのジャズ・クラブに出演した際のライヴ録音が2025年に発掘リリース。以後長年に渡って活動をともにするベーシストのエディ・ゴメスとの最初期の共演音源としても貴重な一枚。

1968年のビル・エヴァンス・トリオのライヴを収めた発掘盤。同年に出演したモントルー・ジャズ祭と異なりドラムはマーティ・モレル。エヴァンスの魅力が発揮されるハイテンポでの「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」は白眉だ。

マルチ・リード奏者のレジェンド、ローランド・カークが1963年11月に米ニューヨークで行なったライヴ。ドキュメンタリー映画用に録音されるも公開されることなく、2025年に発掘されたまさにファン垂涎の一枚だ。