作詞家、プロデューサー、ボカロPとして活動する浮足立（ウキアシダツ）が、新曲「心失」（シンシツ）を7月23日（水）に配信リリースしました。

　浮足立は、2022年、「自身のカタログ」と称しボカロPとして活動を開始。1stシングル「酩酊街」がLINE MUSIC「2022年人気が出そうな新人ボカロP」プレイリストに選出。2ndシングル「密都市天国」がSpotify 公式プレイリスト「Best of VOCALOID 2022」に選出されるなど、独自の視点で紡がれる歌詞の世界観と、ジャンルに縛られないサウンドが密かに話題を呼び、その後もSpotify公式プレイリスト「君が生きてなくてよかった」「太陽を見てしまった」「Best of VOCALOID」の常連に。2025年2月発表の8th シングル「迷い子山中神隠し奇譚」がボーカロイド使用楽曲としては異例なTBSラジオ「深夜の推薦曲」に選出されるなど、注目を浴びています。

　「心失」は、歪んだベースリフをメインに、ミクスチャー、エレクトロニック、チップチューンなど様々な要素が坩堝の様に融合したジャンルレスなサウンドと、暴力的で差別意識の強い目を背けたくなるリリックが、閉塞的で余裕の無い社会で静かに増えつつある潜在的な差別意識への警鐘を鳴らす強烈な作品に仕上がっています。

　ヴォーカルには「Synthesizer V AI 音街ウナ」を起用。アートワーク・イラストはイラストレーター・なたり、リリースと同時公開されたリリックビデオのエディットはEMAが担当しています。

［歌詞］
「神様からの贈り物
まるで天使みたいだ」って笑ってさ
「無邪気にはしゃいだ姿が　愛しくて
満たされている　幸せなの」

綺麗事で塗り固めて　吐き気がする
狂ってるのは僕だけなのかな？

心を失くしたまま　歯車　噛み合うことなく
貪り続けた　成れの果て
誰も救えないなら　せめての祈りを送ろう
早く終わりが来ますように

鏡の前で問いかけた
「お前は誰なのか」なんて 分かるよな?
自分のために生きることもできずに
満たされている？　幸せなの？

糞まみれで縋りついた
理想にすら蝕まれた
愚かな子羊よ

言葉にできないまま　噤んで　燻り続ける
教科書通りの　道徳じゃ
何も変われないまま世界が　腐ってしまう前に　
腑　抉り出せばいい

「人は皆誰も幸せになる権利を持っている」
とするのなら　この悲劇は何のためにあるのか
神様の暇つぶし?　はたまた　ただのエラーコード?　
どうでもいいか　答えてみてよ　その口が飾りじゃ無いなら

心を失くしたまま　歯車　噛み合うことなく
貪り続けた　成れの果て
誰も救えないなら　この手で手向をあげよう
ここで終わりにしてあげる

月の明かりに照らされた　心の底には
曝け出せずにいた本音
目を背け続けてきたのは　自分の正しさ