東日本大震災から一周年となる3月11日(日)、欧州遠征中の
早稲田大学交響楽団が、ベルリン・フィルハーモニーでの演奏会を震災の犠牲者に捧げます。この模様は、ベルリン・フィルの映像配信サイト「デジタル・コンサートホール」でネット無料中継されます。
当演奏会は、早稲田大学交響楽団のヨーロッパ・ツアー(計12都市 / 2月22日〜3月15 日)の一環で行なわれるものです。ベルリンでの公演は、ベルリン・フィルの招聘によります。プログラムは、
R.シュトラウスの「アルプス交響曲」「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」、由谷一幾「和太鼓と管弦楽のための協奏曲」の3曲。指揮は同楽団永久名誉顧問の田中雅彦がとります。
コンサートに当たって、ベルリン・フィル・インテンダントのマルティン・ホフマンは次のようにコメントしています。
「昨年初頭、我々がこの演奏会をプランニングしていた時、3月11日という日が日本と全世界にとってどのような意味を持つようになるか、まったく想像がつきませんでした。それゆえ我々にとっては、この日に日本の若い音楽家たちをフィルハーモニーに迎え、日本の皆様に連帯を示すことは、特別な名誉となるものです。我々はこの演奏を、被災地の犠牲者の方々に捧げたいと思います」
演奏会の模様は、当日日本時間夜7時より、ベルリン・フィルの映像配信サイト「デジタル・コンサートホール」(
www.digitalconcerthall.com/ja)で生中継されます。利用者登録をすると、コンサートは無料で視聴することができます(日本語サイトあり)。また収録された映像も、後日アーカイブ・コーナーで3月25日まで視聴できるとのこと。
早稲田大学交響楽団は、学生によるアマチュア・オーケストラとして1913年に設立。1978年、ベルリンで行なわれた第5回青少年オーケストラ・コンクールに優勝し、翌年
カラヤンが早稲田大学より名誉博士号を授与された際、彼の指揮により公開リハーサルを演奏しました。デジタル・コンサートホールには、2009年に続き2度目の登場となります。