ショスタコーヴィチの没後50周年にあたる今年、
アンドリス・ネルソンス指揮
ボストン交響楽団は、10年にわたり取り組んできた「ショスタコーヴィチ・プロジェクト」の一環として、チェリストの
ヨーヨー・マを迎えた新作『ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第1番・第2番』を4月25日(金)に発表します。この新作から、「チェロ協奏曲 第1番 変ホ長調 作品107より 第1楽章:Allegretto」が先行配信されています。
「ショスタコーヴィチ・プロジェクト」は、これまでにグラミー賞「最優秀オーケストラ・パフォーマンス」を3度受賞するなど、ネルソンス指揮ボストン交響楽団のショスタコーヴィチの解釈は世界的に高く評価されています。
「チェロ協奏曲 第1番」は、作曲者の友人であった
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチのために書かれたもので、難易度のきわめて高い作品として知られ、ヨーヨー・マ自身のキャリア初期における重要な節目となった楽曲。「チェロ協奏曲 第2番」は、より内省的で、作曲者が60歳を迎えた年に書かれました。
この新作を録音した、2023年10月に米・ボストンのシンフォニー・ホール公演で「チェロ協奏曲 第2番」を披露する際、ヨーヨー・マは「この作品は当時と同じように、今なお深く響きます。ショスタコーヴィチの芸術的真実とは、声なき者たちの声を代弁することだったのだと思います」と聴衆に語っています。
Photo by Winslow Townson