2015年に米ニューヨークで亡くなったジャズ・ピアニスト、
菊地雅章が、がんを患いながら2013年12月に録音したラスト・レコーディングを収録するピアノ・ソロ・アルバム『ラスト・ソロ〜花道』が4月上旬に発売されます。日本盤には、輸入盤では見ることができないスタジオでの貴重な写真とオリジナル・ライナーノーツを掲載するブックレットが付きます。
晩年は即興が中心だった菊地ですが、かつてECMのプロデューサーだったサン・チョンの求めに応じて制作されたこのアルバムには、1曲のインプロヴィゼーションのほか、ミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』の「マイ・フェイヴァリット・シングス」、
ジョージ・ガーシュウィンの「サマー・タイム」、
細野晴臣のカヴァーでも知られるメイベル・ウェインの「ラモナ」、そして愛娘の誕生に際して菊地が書いた「リトル・アビ」を収録。レコーディングの後、菊地はサン・チョンに「今日、数ヵ月前に録った演奏を初めて聴いてみたんだ。すごくフレッシュな演奏だな。自分でも信じられないくらいだ」と語ったそうです。また、ブックレットには、2020年秋に亡くなった盟友
ゲイリー・ピーコックのコメントも掲載されています。