2008年1月にアルバム
『イマージュ・フランセーズ』で鮮烈なデビューを飾ったピアニストの
菊地裕介が、4月22日にセカンド・アルバム
『B-A-C-H 変貌するバッハ、ピアノ・トランスクリプションズ』(COCQ-84610 税込2,940円)をリリースします。
1977年生まれの菊地裕介は、第46回マリア・カナルス(2000年・スペイン)で第1位、第20回ポルト市(2003年・ポルトガル)で第1位、第61回ジュネーブ(2006年・スイス)で第3位、第5回プーランク(2006年・フランス)で第1位など、国際的なコンクールでの華々しい受賞歴で注目を集めてきた俊英です。ですが、彼の魅力はそれだけにとどまりません。パリ国立高等音楽院でピアノだけでなく、歌曲伴奏、和声、20世紀音楽、フーガとソナタ形式をはじめさまざまな音楽科目を学び、いずれも一等賞で高等ディプロマを取得。作曲や編曲、オーケストレーションといった全音楽的な知識を身につけた音楽家でもあるのです。
そんな彼の才能を存分に味わうことができるのが、今回のバッハ・トランスクプリション・アルバム。
ブゾーニやケンプ、ラフマニノフといった歴代のヴィルトゥオーゾ・ピアニストたちが編曲したバッハ作品を取り上げると同時に、「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番」では自身で編曲を手がけています。
みずからの内なる音楽を“編曲”で表現し、テクニックだけの“コンクール覇者”ではないことを証明してみせたセカンド・アルバム。ぜひご一聴を!