マティアス・ヘフス 2010/01/29掲載(Last Update:10/02/03 14:09)
“世界最高峰の名手”“新時代のカリスマ・トランペット奏者”などと称される現代の寵児、
マティアス・ヘフス(Matthias Hofs)のニュー・アルバム
『ソロ・ド・コンクール〜トランペット作品集』(OVCC-00074 税込3,000円)が2月17日に発売されます。
現在ヘフスは44歳、演奏者として大きな円熟期を迎えています。かねてよりその圧倒的な実力は評判になっていたものの、日本ではその演奏を聴く機会がなく“伝説的な名手”として噂されてきました。弱冠19歳でハンブルク国立歌劇場の首席奏者となったヘフスは、ジャーマン・ブラスのリーダー的存在としてシーンを牽引し続けています。
今回収録した曲は、ヘフス自身が長年演奏し、温めてきたものばかり。ロータリー・トランペットを使用しての、オネゲルの輝かしきハイノート、中間部の驚異的なテンポ、シャリエの躍動するリズム、柔らかな音色、フランセの軽やかな技巧。全編にわたって完璧なテクニックが披露されています。
聴きどころは満載ですが、なんといってもドイツの重厚なロータリー・サウンドによるヒンデミットは必聴。重厚でありながら縦横無尽、自由自在。今後、日本の学生たちにとって最高のバイブルとなるでしょう。過去のトランペットの名手たちが築いた名演奏を凌駕する新時代のアルバムです。